タオバオ検索での上位表示の裏事情: タオバオが手数料を取るかもしれない

タオバオ検索での上位表示の裏事情: タオバオが手数料を取るかもしれない

「中国市場進出/販売実践会」 バックナンバー 2010年7月 9日



 最近のマスコミの報道によれば、淘宝の商品の提示は 「直通車」という淘宝のPPC広告にいくら使ったかの順番 によって決まるとされ、淘宝の検索は直通車を並べている に過ぎないという非難の声が上がっている。そして、ネッ トショップを開店するハ-ドルは年々高くなっていると 中小の店舗はぼやいている。

 淘宝は、開業以来手数料収入を販売側から徴収していな いが、これもいずれ有料になると言われている。有料化し た場合は淘宝の人気が一時は落ちるだろうが、プラットホ -ムの整備やマ-ケティングにコストが大きくかかる事を 考えれば、今後タオバオが有料のB2Cを中心にしていく 事は避けられないだろう。

 携帯電話を販売するYoyoさんによれば、あるとき自分の 携帯電話を1099元で販売した。他の人の価格を見ると一番 安いのは1200元だったのだが、自分のサイトを検索しても、 かなり後の方に出るだけだった。結局直通車を使った費用 がいくらかということで順番が決まるのだと悟ったそうだ。

 直通車を使うには、初回最低500元(6500円)をデポジッ トとして収める必要がある。店が設定するキ-ワ-ドによ り商品がサイト上に表示され、クリックするたびに課金さ れる仕組みだ(PPC広告)。淘宝は、もちろん検索結果は 自然に並べられ、直通車の広告はサイトに別途表示される だけと公式には回答している(サイトの右上、もしくはペ -ジの下のほうに1クリック毎の金額により上位表示され る)。

 2006年に、淘宝は広告費によって表示される順番を買え る仕組みを企画したのだが、その時点では多くの店の反対 があったために頓挫したことがある。その代わりに広告費 を徴収して、広告費を投資した店が有利になるように、間 接的に同じ手法をとっているのだろうと、シンセン市イン タ-ネット協会の鄭副理事長は語る。

 当初は直通車だけだった広告も、淘宝商城や淘宝電器モ -ル開設など、この2年間に、イベントやアフィリエ-ト、 バナ-等、20にも及ぶ広告や出店者への課金手法が生み出 された。淘宝自体の出店(C2C)は今でも無料であるが、 実際には広告費を支払う大手の店に有利な状況をもたらし ている。はなはだしいのは、既存顧客へのチャット配信で すら有料となってしまった。

 淘宝が今後C2Cの出店費用を課金する事になるかどうかは 不明であるが、現状ネット上のフォ-ラムを見ても、多く の人が「会社をやめて淘宝に出店したけれど、月に数十件 しか売れず、一方でさまざまな費用を支払わないといけな いので赤字が続いている」という声を多く見るようになっ た。このような状況で課金すれば、出店者は徐々に少なく なっていき、そしてそれはモ-ル内での競争を減らすこと になり淘宝はC2Cのプラットホームでは無くなるだろうと も言われている。

 淘宝の人気や活力も、元々はC2Cの盛況がもたらした もの。有料課金、そして、サイトイメ-ジを高めるために 淘宝が現在進めているB2C化への戦略は果たして正しい ものであろうか。

⇒淘宝が出店料を無料にしたのは、当時中国のECモ-ル の先行者であったEbayに対抗するためで、実際にそれ は大成功を収めました。現在では、淘宝以外にもEbay、 テンセントの拍拍網、百度のヨウアという同じC2Cのサ イトも出店料も取引に伴う課金もしていません。

 といっても、これだけの大きなシステムを動かすわけで すから、いつまでも無料でモ-ル運営サービスを提供でき るわけは無いですよね。淘宝はそこに出店者からの広告費 収入で事業をまかなおうとしていますが、それでもなかな か収入が伸びないのでしょう。また、C2Cの偽物や詐欺 師の存在に対する非難もあり、B2Cを積極的に推進して います。僕らのところも淘宝商城に出店しろというアドバ イスというか売り込みを受けています。

 単純にはいえないんですね。C2Cの店とそこについた 顧客がごっそり抜けたら、今の淘宝の強みである圧倒的な トラフィック量は一気に消えてしまい、タオバオモ-ルだ って集客できなくなってしまいます。一方、有料にしたら、 他に良いサイトがあればそっちにお店は移るんですね。か つてEbay出店者がタオバオに移行したように。

 ただ、楽天百度は、B2Cのみに焦点を当てることにな るでしょう。そこで現タオバオの有力店を移行させること ができればよいかも知れません。(信用度がいくら高くて も安物大量販売サイトを相手にしてはダメですね。比較的 高価な商品をまじめに売っている、多くはないサイトだけ でも良いと思います)。そうすると淘宝は中国スタンダ- ド。百度楽天はその上の顧客。という仕分けができるはず なんです。

 ただし、百度じゃだめでしょうね。Google中国だったら 可能だったのですが。。





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『中国市場進出/販売実践会』
タオバオでの中国販売で日本人経営店唯一とも言える、
王冠3つ(好評価を得た取引数が5万回以上)の信用度を
誇る内田信が、中国市場に進出し販売する上での注意点
・反省点などを共有する場を作ろうと立ち上げた会です。
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