
No.99 ・ 2006.05.20
『あえてシングルマザー』
今回考えさせられたのはあえてシングルマザーを選ぶ人たちの話だった。この ところ気になるのは30を超え、40も超えると結婚を断念する女性が増えて きていることだ。私の周りにも離婚した後は結婚しないとか、最初から結婚は あきらめたという女性が多い。しかし、特に結婚をしなかった彼女たちは 子どもがほしいという。母になりたいと言う。そしてそれをかなえさせたのが、 精子銀行の存在だ。 彼女たちは理想の男性を精子銀行のデータから選び、彼らの精子を安ければ 150ドルほどで買い、自分の卵子と受精させ、子どもを産む。男性の精子の 価値も背が高い、ハンサム、教育が高い、りっぱな職業、髪の毛の色はブロンド、 目はブルーなどで値段が決まる。 しかし子どもたちはどういう気持ちなのだろう?大きくなったときにどのような 気持ちになるのだろう?やはり養子と同じように自分の父親を探すのだろうか? それにしてもこの世の中ますます伝統的な家族というあり方から離れていく。 いったいこの地球はどうなってしまうのだろうかと思うほど人間が自然の摂理を どんどんコントロールしてきている。シングルマザーをあえて選ぶ人たちに ついても、子どもたちは父親なしで育つ。父親を知らないで育つ子どもたちが 増えると言うことはどういうことだろう?母親だけで子育てをするということは どのようなストレスがその子たちの成長の上で影響するのだろう?女性が一人で 一生暮らすのはさみしくないのだろうか?さみしさをまぎらわすための子ども なのか?いったい彼女たちはなんのために子どもがほしいのだろう?自分のためか、 それともこれから続く世代を思ってか?父親の存在を知らず、夫婦という存在を 見ず育った子どもたちは自分たちが家族を作ろうと思ったときに何をモデルに するのだろうか? 私は決して一人親で育つ子どもたちが不幸だとは言っていない。一人親でも りっぱに育つ子どもたちはたくさんいる。私が心配なのはそのような子ども たちが増えることを心配しているのだ。しかしこれも時代の流れだろうか? ある意味であれほど子どもをほしがっていた未婚の女性たちにも子どもを 産めるチャンスがきたということだ。夫婦で子育て方針が違うというような ストレスは彼女たちにはない。 このような社会進出を遂げた女性と対等な関係で夫婦を築こうと思わない男性 にも問題があるのかもしれない。
ノーラ・コーリ
|

また、本サイト運営者はここで紹介する個人・会社・団体とは関係ありません。
少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。
連絡は、
info@marugoto-shanghai.com までお願いします。
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。