ニューヨークの街角から
『ニューヨークの街角から』 バックナンバーへ
Off Off New York Tours, Mr. 川島 の 『素顔のニューヨーク』 No.39 2005.03.06
『ネッツ、がんばれ!』
しかしファンは12月に左膝の手術から回復するジェイソン・キッドが戻って きて、成長著しいリチャード・ジェファーソンと組んで挽回してくれることを 望んでいた。しかし彼の出場は嬉しいことであったが戦績はすぐに良くはなら ない。確実にポイント・ゲッターとリバウンド・ゲッターが足りないのだ。 オーナーはあまりの批判に改心したか、12月下旬にトロントからビンス・ カーターをトレードで獲得した。これはファンを熱狂させた。ネッツはチーム ワークで勝利を躍進してきたチームで、ジェイソン・キッドが職人的プロで あるが、後の選手はそこそこで、スーパースターがいなかった。彼の超人的な プレイは相手チームのファンでさえも唸らせる。 シーズン開始から最下位で低迷し、未来もないネッツに救世主が現れたのだ。 カーターはキッドとジェファーソンとは昨年のアテネ・オリンピックのチーム メイトであった。この3人がネッツのユニフォームを着て闘う姿が拝めるのだ。 期待は高いが、初めは歯車が合わない。これからというところで、今期前半を ひとりで得点、アシスト、リバウンドのすべてでネッツを引っ張ってきたジェ ファーソンが左手首を負傷し、今期絶望となった。 しかしキッドとカーターへの期待はファンの心を挫かせることはない。とにかく 見ていて楽しいのだ。またサポートの選手との呼吸も合ってきた。ルーキーの クリスティッチはリバウンドを取り、得点もできる。ロン・マーサーが怪我 から戻ってきて、得点力もアップする。キッドの控えのジャック・ボーンや トラビス・ベスト。3ポイントのロドニー・ビュフォードなどチームとして まとまりができてきた。 またネッツは怪我で負傷した選手が多いことと背の高い選手が必要なことで、 トレードのデッドラインぎりぎりにベテランのクリフォード・ロビンソンを獲得 した。アトランティック地区ではシーズン初期の最下位から3位まで上がって きた。同地区はトップでも勝率5割に超えるか超えないかでもがいている地区 なので、地区優勝も夢ではなくなった。まずは負けの借金を1つ1つ返して、 我々を喜ばせて欲しい。 2005.02.16
川島裕次 |
少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。
連絡は、(株)no borderお問合せフォームからお願いします。
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。