そして極め付けに暇そうなのが、Tattoo屋さんでしょうか。Tattooも季節は夏 だから、６月から８月にかけてタトゥアーティスト達は大忙し。そして冬はとっ てもスロー。（もちろん一年中暑い地域では事情が異なりますが）ある人は “今週４０ドルしか稼げなかったよ。ははは”なんて言っていました。一体どん な生活してるんだろう？と疑問に思ってしまいます。イーストヴィレッジには 沢山のTattoo屋さんがありますが、どこも暇そうに窓の外を眺めボーっとして いたり、時にはハッパを決めて目はうつろで座っていたりしている姿が目立ち ます。ある人が言いました、“ＮＹの冬のタトゥショップなんて図書館みたいな ものだよ。一日中雑誌かなんかを読んで過ごすんだよ“かなり辛そうですよね。

最近とても有名なタトゥアーティスト（だった人）とお話しする機会がありまし た。彼は３０年以上も（ということは・・・）イーストヴィレッジでお店を持ち、 ありとあらゆるクレイジーな事をしてきた本物のアーティストで、ボディガード はヘルズ・エンジェル！？だったという人。そして彼はついに足を洗いお店を 売り払いハッピーマン。表情はとても穏やかで、今は暖かいブラジルの自宅で リラックス。今月彼が売ったお店がリニューアルオープンしパーティに呼ばれ たんだそう。彼いわく“こんな季節にオープンしてやつらはどうやってレント を払うんだろう？わからないなあ。まあ、もう俺には関係ないことだもんね！”

また、彼にオーナーが付け加えて言いました“本当は冬にタトゥっていいんだよ。 スローだから時間をかけて丁寧にやってもらえるし、空気も乾燥してて清潔だし ね。暇な時はやつらだってお金がどうしても欲しいだろ？だからちょっと安く してもらえるように頼みやすいしね。皆、シーズンになると、今欲しい今欲しい！ だろ。だから、必然的に雑になるよね。忙しくって集中しにくいんだから。” もっともな意見ですよね。そういえば、私達のお店に顔と頭にタトゥをした人が やってきた人を思い出しました。オーナーとは顔見知りで彼の頭のタトゥーは オーナーの友達が彫ったもの。いきさつはこうです。真冬の寒い日にタトゥ ショップにやってきた彼、“オレの頭にタトゥしてくれよ、でもお金がないんだー” “お金ないの？？でも暇だから、まあいいかあ。あんまり頭を彫るチャンスは ないしね。いいよ！”ということで彼は無料で頭にタトゥをゲットしたのでした。 この話は極端ですけど、ＮＹで冬のタトゥは穴場かも知れません。タトゥは一生 残るもの。綺麗にやってもらいたいじゃないですか！考える余地ありですよね。 チップを多めにあげたりタバコをあげたりすると効果的！？かな。

余談ですが、タトゥアーティスト（元？）が帰った後オーナーは言いました。 “彼がお店をオープンした頃っていうのは、結局ＮＹで一軒だけだったし、 まさに最盛期だったんだよ。大物のロックンローラーや俳優なんかがこぞって タトゥを入れたがったんだ。彼らは誰もしていない事を皆したかったんだよ。 そして、いくらでもチャージできたのさ。彼がさっき言っていた、一年に １００万ドル稼いでいたって話しオレは信じるよ。彼は何人もの有名人の顧客 を持っていたんだから。”うーん、今の状況とは大違いなビッグな話ですよね！

ユカの『イーストヴィレッジ』
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ユカ
East Village Shoe Repair
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