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No.882006.08.20

『家探し』

    ニューヨークに来て3軒目の家に住む。まずニューヨークでの家探しは日本 とはちょっと違う。まずこれは私の方法だが、現地のアメリカ人が読むタウン 誌に載っている住宅情報、不動産業者の広告に電話をする。

    まず学区を伝える。次にどのくらいの広さのところを探しているのかという ことで3ベッドルームと伝える。日本のようにLDKとかは言わなくてよい。 それは当然ついているからだ。つまりベッドルームの数でだいたいの大きさが 決まり、家賃が決まってくる。次に大切なのが家賃の幅である。つまり $XXXXまでと伝える。当然交渉すべきである。つまり3000ドルを上限 とすると業者は交渉が行なわれるのを前提でプラス200ドルくらいの物件を もってくるので、こちらはなんとか3000ドルまでしか払えないことを強調 して交渉する。ここハリソンあたりだと3ベッドルームで2000ドル前後が 相場であろう。しかしその幅もかなりある。

    ここには日本人をお客様とする日系の不動産業者もたくさんいる。そこを 通して借りる場合は多少現地の人たちが借りるところよりも割高である。 しかも若い日本人はきれい好きなのであまり古い家を好まず、新しい物件を 探しがちだ。おもしろいことに毎回日系の不動産業者に頼んでいつも日本人の 入居者を望む大家さんもでてきた。日本人のテナントの場合、会社で家賃を 払うことが多いので、きちんと支払いがあること、比較的きれいに使うこと、 現地のアメリカ人より割高で貸せること、何かあってもあまり文句をいわない ことで人気なのだ。中には悪徳大家もいて、セキュリティーデポジットという 保証金を返さない人までいる。

    日本では間取り図というものが必ずあり、それを見せてもらえるが、ニュー ヨークにはそんなものはいっさい存在しない。存在するのは外見から見た その家の写真のみだ。それもインターネットに載っているものをプリント して業者はまず見せてくれる。15枚ほど送られてきてその中からみたい ものを選んでくれとも言われた。

    しかしせいぜい1回くらいしか見せてくれない。後はこちらから押さないと 次の物件をもってこないのだ。ほぼ1回勝負ということだろう。その代わり、 私は何人もの業者に頼んで、そこの業者しかない物件を探した。しかもタイ ミングというものがあるから、今回も出たばかりの物件をみせてもらい、 即決めた。

    そんな一回勝負で1度しか会わない仲介業者だが、なんと1か月分の家賃を 手数料として徴収する。家を借りると決めると契約の手配をしてくれるが、 それもたいした仕事ではないはず。さらに大家に1か月分の前金を支払う。 そして実際に家の鍵を渡された時にその月の家賃を小切手で支払う。その ため3か月分の家賃や用意しないとならない。

    まあ、おおざっぱな流れはこのようなものだが、限られた時間で運、不運の 中で家は見つかる。今回は早い段階に決まっただけにまだテナントが住んで いる状態だったのでゆっくりじっくり見ることができなかった。かなり家の つくりが悪く、ああ、失敗と思ったが、だいたい1年契約でその後更新なので、 1年我慢してどうなることかだ。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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