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No.802006.03.06

『Car Wash 初体験』

    車がかなり汚れてきた。冬になると道路に融雪剤をまく都合上、車体が真っ白にな る。これをどうしたらよいのか?やはり洗うしかない。しかしこの寒い冬に自分で洗 車をするものなどこのNYには見あたらない。つまりほとんどの人はカーウォッシュに 出している。そこで私も勇気を持って初めてのカーウォッシュにいどむ。

    以前からクーポンをもらっていたところを狙って行ってみた。クーポンは水曜日のレ ディーズデー、いつでも使えるEarly Bird(早朝割引)、シニア・シチズン(65 歳以上の高齢者へのサービス)などだいたいこれらは2ドル割引であった。そのた め、私はこのEarly Bird を試しに早朝8時に出向いた。まず入ってから緊張気味の 私は、「あの〜、初めてなんですけれども」と切り出したが、ヒスパニック系のあん ちゃんは”Just leave your car, we’ll take care of it.” と案外上手な英語で 「大丈夫ですよ。どうぞ中に入ってお待ちください。」と言った。そしてクーポンの ことを説明したら外にある機械から伝票を打ってそれを私に渡した。その後、作業が 始まった。ドアをあけてすぐ窓が全部閉まっているのを確認。フルサービスというの を希望したがいったい何をフルサービスというのかじっくり観察させてもらった。

    まず驚いたことに懇切丁寧に車内のバッキュームから始まった。3人がかりで車の シートから下のフロア、そしてマットの上から下。後ろのトランクに至ってはやはり カーペット敷きの部分を掃除機できれいに細かいごみまで吸い取って行った。彼らは 車のことをよく知っている。どうしたら掃除がしやすいのか、シートの前後の移動な ど完璧にマスターしていた。さすがさまざまな車種を扱っているだけに手馴れたもの だ。それが終わるといよいよ建物の半分が機械というようなカーウォッシュが始まっ た。ちょうど入り口あたりではおじさんが白いせっけんがいっぱいにあわだったモッ プで車体全体をふく。おにいさんは左側を担当し、タイヤのホウィールもくるくると 泡立てたブラシで拭く。さらに後ろのワイパーにはビニール袋をかけた。きっとこれ はスピンするぞうきんから守るためであろう。私は建物の中に入った。なんとそこは すべてガラス張りで洗車されていく様子が一目瞭然で見れる。おお、これはおもしろ い。ぐるぐる回る大きなぞうきん、噴射される洗剤と水。そしてすごい勢いで乾燥さ せる風。一方、店の中はまるでコンビニショップ。ちょっとしたスナック、カー用品 がいっぱい。さらにトイレがあり、待合室にはテレビが設置され、コーヒーも飲める ようになっていた。

    そして支払いをした。このフルサービスは9.70ドル。クーポンの2ドルを引いてくれ たので消費税も入れて8.50ドル払った。どうやら10回来たら1回目は無料となるらし い。レシートを集めるの?と聞いたらレジの機械がすべて記憶しているという。なる ほど。どうやって私だということがわかるのだろう。これは次回、聞いてみよう。車 はわずか10分ほどで外に出てきた。外では4人のお兄さん達がなにやら世間話をし ながら待ちうけていた。そして優雅にのんびりとかつ丁寧に車をぞうきんで天井をの ぞく車体全体を拭き始めた。なんと中にはいって内側の窓まで拭いてくれた。ほこり だらけだったダッシュボードも拭いてくれた。さらにサイドミラーを拭いて終了だ。

    日本でもカーウォッシュ利用の常連であったが、こちらほど一台の車に大勢でかかる ことはなかった。こちらは低賃金で働く人たちが多いため、このようなサービスが可 能なのだろう。日本は人件費が高すぎるため1500円の洗車でも1人か2人の人が最後の 仕上げにかかっていた。カーウォッシュは料金的にも、サービスの面においても絶対 にニューヨークに軍配が上がる。霧の濃い曇った朝だったが、車が久しぶりにぴかぴ かになり、自分までさわやかな気分になった。また是非このカーウォッシュを経験し よう。いや、もしかしたらやみつきになりそうだ。また日本へ帰りたくない理由が増 えたように思えた。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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