
No.76 ・ 2005.12.04
『犬が放し飼い?』
明らかにつながれていない。走ってきたら私は噛みつかれてもおかしくない。しかも 回りに飼い主が立っていないではないか。ああ、どうしようと思った。遠回りをして ほかの道から帰ろうか迷った。しかし近づいてもこちらに走ってくる気配はまったく ない。かといってすわってるわけでなく、立っていていつでも攻撃できるような姿勢 である。私はおそるおそるその犬の前を遠めに歩いてその場を過ぎようとした。結局 犬は一歩として私に向かってこなかった。 さらに放し飼いの犬に出会うチャンスがまたあった。何度かそこを通る機会をもっ た。そこには白い犬が2匹もいる。そしてもちろん放し飼い。首輪のあたりを見ても つなはついていない。しかしその犬は一歩として飼い主の家の芝生から出たことがな い。いったいどういう厳しいしつけをアメリカ人はしているのだろうかと不思議で あった。 そんなある日、友人が自分の犬の話をし始めた。そして外に飼っている犬の話が話題 に上がったのだ。そして彼女が明らかにしてくれた。 「ああ、あれはね、首輪のところにセンサーがはいっていて、そのセンサーがある境 を越えると境を切っているセンサーが働いて、首を絞める仕組みになってるのよ。だ から痛みを知っている犬は絶対にそのセンサーを越えないのよ。よくできてるわよ ね。」 いやいや、本当に犬の世界でもこれほどハイテクが進んでいるのにはびっくりであ る。またまた新しい発見であった。ニューヨークはどこまでいっても新しい発見の連 続だ。ああ、おもしろい。
ノーラ・コーリ
|

また、本サイト運営者はここで紹介する個人・会社・団体とは関係ありません。
少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。
連絡は、
info@marugoto-shanghai.com までお願いします。
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。