
No.51 ・ 2004.04.17
『死体がごろごろ』
急に飛び出すのでこちらは車を止めようがない。そうなると、車にひかれてしまう のがおちである。ひかれたあとのりすは見るも無残な姿と化す。内臓が飛び出たり、 脳みそがつぶれたり、子ども達には見せたくない光景であるが、NYの子ども達は もう慣れっこになっている。「う〜〜」とかいって気持ち悪い思いを発するものの、 結局はやがてひからびていつのまにか姿を消していくのだが。アメリカ人に聞いた ところ、彼らもそのしかばねの行方はあまり知らない。「からすなんかに食べられ ちゃうんじゃないの?」と何年も住んでいながらベンはこのようなコメントをくれた。 しかし、道路に死んでいる動物はりすだけに限らない、他にはラクーンというアライ グマ、さらにはスカンクも、そして大きな動物では鹿がパークウェーのわきにはね られたりしている。スカンクの死骸は近くに来ればにおいですぐわかる。そして鹿は むざんである。かなり大きな図体なので道路わきにドデーンと血みどろになって横た わっている。鹿はたいてい群れで渡るので一匹渡ったから安心しているとママ鹿や小 鹿が後から出てくるのでびっくりする。そのため、「鹿が渡りますよ」、というサイ ンを見たらゆっくり走るべきである。そしてこれらの大きな動物においては、パーク ウェーという高速道路を管理している組織が回収に来る。ラクーンなどの中くらいの 大きさの動物においてはその道路の整備を管轄している地域の人たちが回収する。 それでもりすだけはあまりかまわないようだ。あまりにも多いからだろうか?それと も小さいからだろうか?彼らはからすに食べられ、乾燥したり、雨にぬれてからだが くさり、やがてちりとなって空中に舞い上がっていくのだろうか。なんとも悲しい 一生の終わり方である。死んだりすのわきを通るたびに私は彼らの魂が無事天国に 向かうことを祈るばかりである。
ノーラ・コーリ
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