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No.472003.12.19

『乾燥している生活』


    冬を迎えると日本もかなり乾燥してくる。また国内でも地域によってはかなり 乾燥するのであろう。しかしニューヨークにおいては年間を通して乾燥した生活 が続く。その乾燥度というのが半端ではない。

    車から下りてドアを締めようとするたびにパチっと火花が散る。車体に触れる 前に地面をさわればよいというが、面倒だ。ドアのノブをさわってもぱちっと くる。足のすねあたりは痒くてたまらなくなってくる。カナダでの生活でも ローションを欠かせなかったので、ニューヨークに来てからの楽しみは香りを 楽しめるローションを買うことだった。そうなのだ。肌もかさかさになる。 そのため、シャワーのあとにからだ中をローションでぬりたくることも肌を乾燥 から守る為に欠かせないことだ。赤ちゃんには薄くベビーオイルをぬることも ある。そしてなんとも言えずのどが乾くのだ。これも乾燥ゆえにだ。こちらの 人は一日に8グラスを飲むようにと言われているくらいだ。おしっこが透明で においがなかったら十分に飲んでいる証拠だという。大学生はどこへも水の ボトルを持ち歩いている。それだけこの乾燥した気候はからだ中から水分を奪い 取っているのだ。からだが水分を失うと体液が濃くなると言う。そして濃くなる ゆえに体臭がひどくなるのだ。そのため欧米の人は体臭をものすごく気にして deodorant という消臭剤をからだ中に塗りたくる人、香水でごまかす人とさま ざまだ。さらに水分摂取は体臭を押さえる大きな役割を果たす。この習慣を知ら ない人はとにかく臭うのだ。

    もっと具体的にその乾燥度が目に見えるのが、食べ終わったお皿である。食事を 終えて15分ほど話している間に、もう食事の汁が乾いていき、みるみるうちに 皿にへばりついていくのがわかる。これを洗い落とすのがたいへんなため、早く 食器を下げるようになった。デザートはそれからゆっくりとということになる。

    冬になるとその乾燥の度合いがさらに飛躍する。どこをさわってもぱち、ぱち、 もう何かに触れるのが怖いくらい、静電気との戦いとなる。この静電気という やつはなかなか手ごわい。痛いのである。暗い中では青い光として歴然と存在 を放っている。あとどのくらいのお付き合いだろう。いずれにしろ春が来て夏 が来たら、少しこのじゃじゃ馬静電気も姿を潜めるのであろう。

    ノーラ・コーリ
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    Nora Kohri
    (Overseas childbirth and childcare consultant)
    info@caretheworld.com
    http://www.caretheworld.com
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書・木村怜由

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