No.28 ･ 2002.08.015
『ヤンキーズ』
野球場へ向かう人々はみんな軽装だった。それもそのはず、食べ物は持ち込んではい けない。入口ではすべての荷物を調べられる。バックパックはすべて中身を出してと セキュリティーがものすごく厳しくなった。これもすべて９・１１以来のことであ る。観客のほとんどはヤンキーズのＴシャツを着ていたり、ユニフォームを着ていた り、帽子をかぶっていた。 どこを見てもヤンキーズファンばかりであふれていた。男ばっかし、男の子はパパと きている。そして以外と日本人もいる。すごい、団体で見学にきている。きっと彼ら はマリナーズファンだろう。しかし、マリナーズファンなんて知られたら、こてんぱ にやられそうだ。51番のイッチロー・スズーキといったらブーイングがきた。 席を見つけた。固いプラスチックのいすだが、ちょっと料金が高い席だとクッション がはいっている。ゲームはなかなか始まらなかった。ちょっと早く着きすぎたからだ ろうか。 観客はよく食べる。また食べ物を売るほうも売るほうである。まあ、大きな声をはり あげてと思ったら、その売り子は耳栓をしているではないか。そうか、こんなに大き な声をあげていたら耳がおかしくなっちゃうだろう。黒人の店員はオーダーを聞いて いた。きっと何が売られているかも観客もメニューが頭に刻まれているのだろう。ア イスクリームが3ドル、う〜〜ん、ちょっと手が出ないな。クラッカージャック （キャラメルをまぶしたポップコーン）は5ドルか。量は多いかもしれないが、私は ７９セントくらいの小さいので十分。プレッゼル。う〜〜ん、このかおりは30年前と 変わってないな。ああ、いいにおい。 わ〜〜！頭すれすれにボールが飛んできた。おお、危ない。下手すると頭に直撃で あった。ファウルのボールはよく飛んでくる。しかも速い。あんな速いボール、とて も素手では取れない。だから大人も子どももグローブを持ってきているわけだ。 みんないっせいに行っているのはなぜかと思ったら、手をたたけとか、 “Make Noise!”大きな音を出せとか電光掲示板にいろいろと指示が出されているのだった。 すべてがエンターテイメントとなる。フィールドを整備する人も音楽に合わせて踊り ながら地面を平らにしている。ＹＭＣＡの振り付けもなんとなくわざとらしいが、ま あ、飽きさせないようにしてくれる。
ノーラ・コーリ
|
また、本サイト運営者はここで紹介する個人･会社･団体とは関係ありません。
少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正･追加情報をお待ちしております。
連絡は、
info@marugoto-shanghai.com までお願いします。
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。
