ニューヨーク映画館情報
ニューヨークは昔から現在まで、映画の舞台として数え切れないほどの映画で 使われている。撮る側にだけ人気があるだけではない。商業、政治面だけでは なく、文化面からも映画はニューヨークという特殊な街の一翼を担っており、 映画は生活の一部として定着している。 町中でも映画の撮影現場によく出くわすなど、町全体で映画を作りあげている。 雰囲気がある。また多くのスターたちも普段着で見かける。 これまでにもロバート・デニーロ、クリストファー・ウォーケン、二コール・キッドマン、 トム・クルーズなどのスターを見かけた。 現在市内には118の映画館があり、マンハッタン内にはこの半数以上がある。 多くのニューヨーカーにとって映画はとても身近なものであり、若者に限らず、 高齢者の姿もよくみかける。競争の激しいニューヨークで成功するかどうかが 映画が全米で、または世界でヒットできるかのリトマス紙となっている。 ♪ ミックス・サラダ ―――――――――――――――――――――― ニューヨークで上映される映画はハリウッドものだけではない。 多くの人種が融合しているとの考えから、これまでニューヨークは「人種のるつぼ」と呼ばれていたが、 現在では「ミックス・サラダ」と呼ばれることが多い。 これは、アメリカ社会に同化するのではなく、 自分らの文化を維持しながら共存している意味で使われている。 こうした背景を基に、さまざまな国の映画が見ることができる。 商業ベースというよりは純粋に娯楽として上映されていることが多いようだ。 中国、インド、南米、ヨーロッパなどほとんどのものを観ることができる。 日本映画も例外ではなく、全米の子供たちの間でも大ヒットしている『ポケモン』をはじめ、 『もののけ姫』や『Shall we ダンス?』なども上映された。 黒沢明監督や伊丹十三監督、小津安二郎監督などの作品も根強い人気があり、 よく上映されているのを見かける。 ♪ 映画情報の入手 ――――――――――――――――――――――― 公開中の映画や上映時間などの情報をもっとも手っ取り早く入手する方法は、 日刊紙と週間紙だろう。有力紙「ニューヨーク・タイムズ」をはじめ、地元紙の 「ニューヨーク・ポスト」「デーリー・ニューズ」なども毎日の上映時間を詳しく載せている。 また、週刊紙「ビレッジ・ボイス」は企画ものも詳細に情報を提供しているので、 マイナーな作品をチェックするときに役立つ。同紙はマンハッタン内ではレコード店や路上の新聞店、 レストランなどありとあらゆるところで無料で手に入れることができる。 映画の批評などを参考にしたい場合は、ニューヨーク・タイムズとビレッジ・ ボイスが両雄となっている。保守的なニューヨーク・タイムズに対し、 リベラルなビレッジ・ボイスと、読み比べるのも面白い。 最近では電話やウェブサイトによる上映時間の確認もポピュラーになってきて る。電話はニューヨーク市内ならどこからでも777−3456で通じる 「ムービーフォン」が有力だ。映画を観たい地域や特定の映画館、観たい映画などの検索も簡単だ。 チケットはクレジットカードでの購入が可能となっている。
一方、インターネットにアクセスできる人に便利なのはムービーフォンが運営している
(
http://www.moviefone.com)だろう。電話同様のサービスを受けることができる。
ただチケット購入の際には両方とも手数料が取られるので注意されたい。
映画の批評をちょっとという方には ♪ 幅広い映画料金設定 ――――――――――――――――――――― さて気になる映画料金の方だが、最近では9ドル〜9ドル50セントが一般的になってきている。 10年ほど前は7ドル50セントだったが、映画館の新設や改築などのコストが、 料金に跳ね返ってきている。日本でもよくみかけるようになってきた、 1館で多くのスクリーンを持つシネコンが主流になりつつあるようだ。 これらの映画館は幅広の座席をスタジアム方式にして、どこからでも見やすいように配置、 最新のデジタル音響方式を採用して、満足のいくものになっている。 ただ昔ながらの大きなスクリーン一つの映画館も頑固にがんばっており、 古きよきハリウッドの雰囲気を漂わせているビジネス街にある「ジークフェルド」はその代表格だ。 最新映画のプレミアなどは今でもここで行われることが多い。 興味深いのは全米でも物価の高さを誇るマンハッタンにある低料金の映画館、 その名も「アンコール・ワールドワイド」(Encore Worldwide)。 値段は3ドル95セントとかなり手頃で、1〜2カ月遅れの新作が見れる。 一方、マンハッタン外では、料金が1〜2ドルほど多少割安となっているところが多い。 また、マチネと呼ばれる昼間割引料金があったりする映画館もある。 この場合は5〜6ドル位が相場となっている。マンハッタンに比べると車社会なため、 郊外型の大型シネコンが増えつつある。念のために書き加えておくと、 上映される映画はハリウッドものが圧倒的に多く、映画館も古いものが多いようだ。 ♪ ニューヨークの3つの映画館所在地域 ――――――――――――― マンハッタン内のほとんどの映画館は、地下鉄やバスなど交通の便の良いところにあるので、 気軽に行ける。地下鉄もバスも24時間動いており、夜遅くでも終電の心配をする必要はない。 映画館が集中している地域は大まかに分けると3つある。 一つ目は、地図でみるとマンハッタン島のセントラルパークの左側に位置する 「アッパーウエストサイド」と呼ばれる地域。ここには最新鋭のソニーの映画館をはじめ、 ヨーロッパ映画専門、ハリウッドのヒットものだけ、名作を企画して上映するところと、 バラエティーに富んでいる。 次はブロードウェーミュージカルが上演されている「タイムズスクエアー周辺」にある映画館だ。 バージン・メガストアの地下にある映画館や、42丁目の古い劇場を再生させた映画館、 シネコンに改築されたばかりの映画館、低料金の映画館などある。 3つ目の地域は、ダウンタウンにある「ビレッジ」と呼ばれるところで、映画館は散在しているものの、 数多くある。バーやレストランなど夜遅くまで人が賑わっており、 映画の後に遊びに出かけるのにとても便利だ。 ♪ オススメの映画館 ―――――――――――――――――――――― マンハッタンにある映画館でお薦めなのは次の3つ。 ■ソニー・リンカーンスクエアー(Lincoln Square)
【住所】1998 Broadway/68th Street, New York, NY 10023 ソニーの米国戦略の中心となっているとみられる大型映画館。3階建てほどある巨大スクリーンに、 3D映画で有名なIMAX(イマックス)の常設館があり、スクリーンも、 とたくさんの選択肢の中から観たい映画を選べるのがよい。 本屋からレコード屋、レストランなどの繁華街にも近く、食事をかねて出かけるのにも便利。 夜は不夜城のごとく光輝いており、簡単に見つけられる。 ソニーの新作はここでプレミアが行われるのが多い。 ■ジークフェルド(Ziegfeld Theatre)
【住所】54th Street And Sixth Avenue 上にも書いた映画館。よく教育された従業員、豪華なロビーに大スクリーン、 とハリウッドの良き時代を彷彿とさせる映画館。『ザッツ・エンターテインメント』 の試写会をここで観たときは感動しました。客層も結構年齢のいっている人たちが多く、 みんな行儀が良いです。『スターウォーズ』はここで3カ月ほど上映されていた。 ■アンジェリカ・フィルム・センター(Angelika Film Center)
【住所】18 W. Houston St.at Mercer Street 映画ファンのメッカ。インディーズものから外国ものまで幅広い映画を上映。 5つあるスクリーンはいびつな形をしているが、絶えず込んでいる。上映時間のチェックを入れたら、 早めに行くことを勧める。リュック・べッソン監督の『ニキータ』は全米ではここでブレーク、 ハリウッド進出への足がかりを作ったのは記憶に新しい。 『Shall we ダンス?』も『もののけ姫』も、ここで上映されました。 ダウンタウンに位置しているため、週末には酔っ払った学生なども多く、 集中して観るには平日に行くことのほうがよい。 2000.03.20 Reported by 藤森英明
■関連映画情報
堂本かおる の 「New York Black Culture Trivia #105」
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