ニューヨークの街角から
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Off Off New York Tours, Mr. 川島 の 『素顔のニューヨーク』 No.60 2006.04.16
『ブロードウエイ・ミュージカル:春の新作情報』
レスタット このエルトン・ジョンが作曲を担当しているバンパイア・ミュージカル はブロードウエイで公演を始める前にサンフランシスコで調整の為の試 し公演が行われているが、ニューヨークに来てもまだ調整は終わらな い。永遠の生命を持つパンパイアもブロードウエイでは短命に終わると 予測されている。制作費12億円ですよ。 ターザン ディズニーの新作。フィル・コロンズが音楽を担当し、オフ・ブロード ウエイや世界中でヒットした空中を飛び回る「デ・ラ・グアルダ」のピ チョン・バルディヌが空中動作の振り付けを担当した話題作。飛び過ぎ るとか、舞台がすべて観えない座席が多いなどの苦情もあったが、修正 されたよう。人気は強く、完売公演を出している。しかしディズニー制 作の「ライオンキング」と比べるのは辛いとも聞く。 ドロウジー・チャペロン 1920年代を舞台としたミュージカル。題名の「ドロージー」は 1920年代の隠語で酔っぱらいという意味。チャペロンは女性の名前。 「酔っぱらいのチャペロン」という題名が悪いといわれている。また誰 が20年代に興味を持っているんだという声もあり、批評家には受 けは良くないが、観客は喜んでいるという。 ウェディング・シンガー アダム・サンドラーが主演した1998年の同名映画の舞台ミュージ カル版。演出から音楽、そして主演の演技が弱いといわれているが、ベ テラン演出家のジャック・オブライアンや「ヘアスプレイ」の作曲家ス テッペン・リンチなどが協力に加わり、よくなってきているという。し かしこのニュージャージー州がらみの作品は、今シーズンの大ヒット作 「ジャージー・ボーイズ」を越えることは至難の業のよう。 ちょっときつめの批評ばかりですが、観るのはみなさん。しかし私は短 命に終わった、エルビス・プレスリーの曲を使った「オール・シュッ ク・アップ」をおもしろいと思いましたし、「ドラキュラ」もひどいと 言うほどではなかったと思います。逆に現在ロングランを続けているも ので、そんなにおもしろいかなと感じるものもあります。人によって好 みは違います。人気の旧作品だけには満足できない、ミュージカル狂い は新作も挑戦して下さい。ミュージカルはその時代を表します。
川島裕次 |
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