ニューヨークの街角から
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Off Off New York Tours, Mr. 川島 の 『素顔のニューヨーク』 No.38 2005.1.26
『ミュージカル観劇記1月編』
新作では、ミュージカル「ブルックリン」がそこそこにおもしろかった。 「レント」に似ていると思われる点が幾らかあった。舞台はニューヨーク市の ブルックリン地区の路上が舞台だ。ブルックリンという名前の少女がパリから 自分の見ず知れない父親を探して、自分と同じ名前のブルックリンという街に 来る、という話しだ。白人と黒人の若者5人が歌う。音楽がポップとソウル 音楽で、聞きやすく、特に黒人の歌唱力には聞かされた。休憩なしの1幕物で、 気軽に楽しめた。批評家の受けはあまり良くないようだが、若い観客の受けは 良い。 2002年の日本語版「太平洋序曲」で喝采を受けた、演出家宮本亜門が英語 版を期間限定の公演を持った。私は日本語版は見ていないが、この作品はそれ なりにおもしろかった。ただ役者は役柄に沿ってアジア系で占められたのは、 役者の層が薄いだけに、演技、歌唱共にやや迫力に欠けた部分があったのでは ないかと思う。アジア系はイマイチだと思う私の邪悪な心が色眼鏡で見ている のかも知れないが・・・、これはインド系役者で占められた「ボンベイ・ ドリーム ズ」でも感じられた。 ブロードウエイ大スターのダナ・マーフィーが出演しているということで人気 であった「ワンダフル・タウン」は、わがままなにも出演を欠席し続け、9月 末の契約切れ以来、彼女の役は、映画も名が知れているブルック・シールズに 代わり、未だに公演は続いている。気が強い役柄を出すにはやや辛いように見 えるところもあるが、作品自体は、オーソドックスなブロードウエイ・ミュー ジカルという感じで楽しませてくれる。 ブロードウエイのこの史上最大の売り上げの中で、「フォーティセカンド・ ストリート」、「ボンベイ・ドリームズ」、「ドラキュラ」が新年明けに終了 した。また「太平洋序曲」は、1月30日までの限定公演を終える。しかし ブロードウエイの灯がかげることはない。1月23日に「若草物語(Little Women)」がオープンし、ビーチ・ボーイズの音楽を使った「グッド・バイブ レーション」が、2月2日にオープンする。 追伸:「オペラ座の怪人」が、1月26日に17周年を祝った。同日は水曜日 なので、昼夜の2回公演で、7088回目とと7089回目が行われた。この公演数を 上回るのは「キャッツ」だけである。 2005.1.26
川島裕次 |
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