ニューヨークの街角から

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Off Off New York Tours, Mr. 川島 の 『素顔のニューヨーク』 No. 2001.04.30

『ニューヨーカーの交通道徳』


    “交通事故がよくあるんじゃないですか?”

    日本からニューヨークを訪れるお客 さんに度々尋ねられる。ニューヨーカーは信号を守らない。赤でも平気で道路を 渡る。車がまったく来なければ、まあ納得がいくが、車が動いていようが、高速 で向かってこようが、隙があれば、道路を渡るのだ。車の動きを見ながら、賢く 渡る者が大半だが、なかには信号をまったく見ない者さえいる。

    とにかく車が目の前にいなければ、前に歩くのだ。クラクションや車が間近に 来て初めて気づき、立ち止まる・・・。いや、車が止まるだろうと、まったく 気にせず平気で歩く者もいれば、怒るドライバーに怒り返す強者までいる。

    マンハッタンの交通事情を知らないドライバーは自分の方が青でも歩行者が切れる まで、律儀に待つ。ニューヨーカーは待っている車の目の前を、この車渡る気 がないのか?と、冷たい視線で平気で渡る。いつまでたっても歩行者が切れる ことはない。後続の歩合で生活費を稼ぐイエローキャブがクラクションをならす。

    ペンシルバニア州のプレートを付けた人の良さそうな白人ドライバーは、生きる ためにハングリーな頭にターバンを巻いた移民ドライバーに、ブロークン・ イングリッシュでどやされる。

    1日10時間以上も運転するタクシー・ドライバーや商業車を運転するドライバー はゆっくり走る車に我慢が出来ない。信号待ちで青に変わると、早く行け、 と前の車にクラクションを鳴らす。彼らは歩行者に対しても強行だ。気を許すと なめられるのがわかっているから、赤信号で渡っている歩行者のなかにクラクション を鳴らしながら、突っ込んでいく。歩行者に構っていたら、交通渋滞のマンハッタン、 いくら時間があっても足りたものではない。

    冒頭の質問に戻ると、思うほどに人身事故はないが、ヒヤリとすることは多々ある。 観光に浮かれて信号を見ず、周りの人が歩いているから、と知らずに信号無視を していると神風タクシーがクラクションを鳴らして、突っ込んでくるので、ご注意を!

    Off Off New York Tours 川島 裕次
    Mail:kawashima@offoffny.com
    HP:http://www.offoffny.com

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書・木村怜由

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