ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

New York Black Culture Trivia 2009.11.11
堂本かおる の 『from ハーレム』 (No.96)
『オー、シット、コレクターズ・アイテムだよ』
ハーレムの郵便局
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ ■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆ 「ハーレム・ジャーナル」 『オー、シット、コレクターズ・アイテムだよ』ハーレムの郵便局。 2009.11.11 Wednesday ■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆ ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ 日本に荷物を送る場合、ハーレムの郵便局は使ってはいけない。 国際郵 便を扱いなれていないので、非常に手際が悪いのだ。 同じハーレムでも メインストリート125丁目にある局なら多少はマシ。 でも、つい つい出不精で近所の局を使ってしまう。 昨日は東京と大阪に、 異なる種類の荷物 (箱詰めで普通郵便扱い、大型封筒でエクスプレス) を同時に出そうとしたため、局員のおやじが大混乱。 愛想が良いのが唯一の救いだったけれど、 私に自信たっぷりにまちがった宛名ラベルを渡して 記入させたことに気付いて「オー、シット!」。 その後、果たして彼が正しいラベルをくれたんだか、 もう私にも分からんわん。 ま、それもなんとか片付いたけれど、 その後にさらなる難関があった。 日本のある団体から 「この書類を記入、返送してください」というモノが送られてきて、 そこに「国際返信切手券」なるものが同封されていたのだ。 初めてみるものだったけれど、 これを使うと国際郵便が出せるらしい。 つまり、送料向こう持ち、ということ。 でもハーレムだし、 こんな小難しそうなもの多分ダメだろうなぁ……と思いながらも 窓口のおやじに「これ、使えますか?」と 「国際返信切手券」を差し出すと、 おやじは驚いた顔付きで受け取って 「オー、マイ・ゴッド! これ、まだ使われてたんだ!」。 さらに同僚の方を向いて 「おーい、シンディ、ちょっとこっちに来いよ!」 「ほら、これ、見たことあるかい?」 「どうやって使うんだったっけ? オレ、忘れちゃったよ」 ときた。 わざわざ席を立ってやってきた“シンディ”も、 「まぁ、そんなの何年も見てないわ」と、おやじに同調。 このままだと永久に郵便局から出られないと思ったので、 「大した金額じゃないし、別にいいです。普通に料金払うから」と言うと、 おやじは「そうかい、ほら」と、あっさり国際返信切手券を返してきた。 そして、最後にこう言い放った。 「それ、大事に取って置きな。コレクターズ・アイテムだよ、ははは!」 ハーレム良いとこ、一度はおいで。ニューヨーク・ハーレム・ジャーナル
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