ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

New York Black Culture Trivia 2009.07.17
堂本かおる の 『from ハーレム』 (No.93)
無料コンサート・マクドナルド・場外馬券売り場
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ ■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆ 「ハーレム・ジャーナル」 無料コンサート・マクドナルド・場外馬券売り場 2009.07.17 Tuesday ■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆ ▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼ ハーレムでは夏の間、毎週木曜日の夕方に屋外無料コンサートがある。 演し物はR&Bだったり、ラテンだったり、レゲエだったり週代わり。 「今日はあのコンサートに行くぞ!」と意気込むようなものではなく、 仕事帰りに125丁目を歩いていたら、 「あら、何かやってるわ。のぞいてみましょう」的なもの。 今日、息子(5歳)を連れて歩いていると、 ちょうど司会らしき人が前座のトークをし、 その背後でミュージシャンたちが音合わせをしていた。 息子が「Music!」と言うので、ベンチの空きを見つけて座らせる。 司会に紹介されて登場したシンガーは50代くらいの女性。 ローカルで活動している人だと思う。ばりばり迫力の歌い上げ系R&B。 歌は上手いけれど、わたし的にはパスなジャンル。 なので息子に「アイスクリーム食べに行こうよ」と水を向けるも、 「ミュージック、聴きたい」と居座る。 (5歳なのに、なんでこんなのが好きなんだろう?) というわけで、 ハーレムの中高年層に囲まれ、しばし古典派R&Bを聴く。 * * * * * * * * * * * やがて飽きたわたしがアイスクリームをダシに 息子をステージのある広場から連れ出し、近くのマクドナルドに行く。 お目当てはソフトクリーム。 息子がソフトクリームを舐めながら店内を見回し、 「オールド・ピーポー」と言う。 まただ。目にしたものを全て口にするのは止めなさいと言っているのに。 このマクドの隣りは場外馬券売り場なので、 そこから流れて来る無職のおじさん・おじいさんが多く、 新聞を読んだりしながらかなりの長居をする。 そのうちに中の一人が息子に、 「あんなに大きなソフトクリーム、もうそんなに食べちゃったのか!」 と声を掛けてきた。特に大きいわけじゃないけれど、 子どもの顔の大きさと比べると巨大に見えるのだ。 口の周りをソフトクリームだらけにしている息子は「?」な顔付き。 そうしたら、そのおじさん、 わざわざ席を立って紙ナプキンを取りに行き、息子に渡してくれた。 息子がソフトクリームを差し出すと、 「サンキュー、だけどオレはいらないから自分で食べな」と言って席に戻り、 再び新聞を読み始めた。 ハーレムって、こんなところ。ニューヨーク・ハーレム・ジャーナル
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