ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

New York Black Culture Trivia
New York Black Culture Trivia 2004.02.16
堂本かおる の 『from ハーレム』 (No.66)

「グラミー賞」




    グラミー賞、日本ではどんなふうにオンエアされたのか(というより、 どの部分がカットされたのか)が分からないのですが、以下、徒然と。

    50セント、怒ってたんでしょうねえ、ステージに勝手に上がってきちゃっ たのは。彼が社会に及ぼす悪影響はさて置くとして、新人/ベテランを 問わず、昨年もっともCDを売った男ですから、新人賞をもらえなかっ たのは、それは納得いかないでしょう。

    クリスティーナ・アギレラ「世の中ではジャネット以外のことも起こっ ているのよ」って、それはそのとおりなのですが、あんなドレスを着て いたアナタにこれを言う資格はないでしょう。→「おっと! 気をつけ ないとジャネットみたいに胸がポロッと出ちゃう」。胸が飛び出さずに 収まっていることが不思議なくらいのデザインでした。それにしても、 アギレラはなにを着ても下品になる人ですね。

    ファンクオールスターズ(と呼ぶのかどうか)、かっこよかったですね。 単に「アタマのおかしな黒人の年寄り集団」とも言えると思いましたが。 モーリス・ホワイトは目が怖かったです。ジョージ・クリントンはアル ツハイマーで徘徊するおじいさんみたいでした。ブーツィ・コリンズは、 なぜか大人しかったですが。かつてフィル・コリンズとのデュエットを 大ヒットさせたフィリップ・ベイリーは、太ったおばちゃんみたいになっ ていました。ほかの人たちも全員、ヘンでした。

    プリンス殿下も↑に参加してもよかったと思うのですが、あのおやじ集 団に混じるのはイヤだったんでしょうか。

    アウトキャスト、というよりアンドレ3000。期待が大きかっただけに、 あの衣装とセットにはがっかり。しょぼかったです。それはそうと、あ の曲、いちおうアウトキャスト名義なんですよ。ビッグボイにも50%の 印税が入っているんでしょうか。だとしたら、アンドレ、ココロが広い ですね。

    スヌープ・ドッグ、相変わらずの、ぬめぬめトークで登場していました が、こちらではもうじき、彼の出演する『Soul Plane』なる映画が公開 になります。黒人航空会社ソウルプレーン。スヌープはパイロット。ア ホなブラックムービー数々あれど、予告編を見る限り、これほどまでに 中身のない大アホ・ブラックムービーはないのではないかと思えました。
    http://www.soulplane.com/

    もう一本、あの『スタスキー&ハッチ』のリバイバル映画にもスヌープ は、いつものピンプ・ファッションで出ています。スタスキー&ハッチ を演じるのは、オーウェン・ウィルソンと、ベン・スティーラー。こち らも予告編では、アホそうだけど、面白そうでした。

    ウォーレン・ジボンとか、ジョージ・ハリソンとか、ルーサー・ヴァン ドロスとか、死んでしまった人、病気の人になんでもかんでも賞をあげ るのはよくないと思います。生きてる人に不公平。亡くなった人には敬 意を表して特別賞でいいのではないでしょうか。

    ルーサー・ヴァンドロスと言えば、映画『バーバーショップ2』。(こ の映画も日本では公開されないのでしょうね。ブラックヒストリー・ネ タがふんだんなので、日本でも特定の人たちにはウケると思うのですが。) この映画のなかで、セドリック・ザ・エンターテイナーというコメディ アンが毒舌理髪師を演じているのですが、そのキャラクターがルーサー・ ヴァンドロスをネタにしたギャグを飛ばそうとした瞬間、主役のアイス・ キューブをはじめ、その場にいる全員が「彼は病気なんだ。ジョークの ネタにするのはよせ」と真顔で言います。これ、黒人社会ではほんとう にそうなんです。ルーサー・ヴァンドロスは、なんというか、美空ひば り級の国民的スター、おばさまたちにとっては杉良的なアイドルなんで す(黒人限定ですが)。日本の人には信じられないと思いますが。

    NFLのジャネット事件で懲りたテレビ局は、今回のグラミー賞をライブ 中継ではなく、数分遅れの時差放映としました。もし不測の事態が起き ても、そこだけカットできるからです。

    当初、グラミー賞にジャネットを出すの出さないのと曖昧なことをいっ ておきながら、こんな姑息なことをしても意味ないです。最初から「人 前でおっぱい出すような人間は出さない」とはっきり宣言するべきでし た。そしてジャネットは、きちんとお仕置きをされるべきです。あれは スポーツ中継で、夜8時頃でしたから、テレビを見ていたのはお父さん とお兄さんだけではありません。お母さんやお姉さんやおばあさん、そ して子どもたちも見ていたわけですから。

    ニューヨーク・ブラックカルチャー・トリヴィア
    2004/02/16 #215



    堂本かおる 
    =============================
    ニューヨーク・ブラックカルチャー・トリヴィア
    http://www.nybct.com
    ハーレム・ツアー
    http://www.harlemjp.com/
    =============================
    .


上に戻る



提供情報の正確性・客観性については責任を負いません。予めご了承ください。
少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。
連絡は、(株)no borderお問合せフォームからお願いします。


運営&Copyright no border inc. since 1996
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。
「まるごとNY」 
トップページへ
書・木村怜由

NY概要ホテル観光買物旅行会社食事Spot留学生活企業仕事コミュニティ近郊Blogs

NYの医療費も調査。
ニューヨーク旅行ならこの年会費海外旅行保険クレジットカード特集

ニューヨーク関連広告