ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム


New York Black Culture Trivia

New York Black Culture Trivia 2000.02.06 (No.5)

NYの人々の、人種についての一言
New Yorkers say about race…




    NYに住む友人知人たちが何気ない会話のなかで、ふと漏らした印象的な一言。

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    ●メアル(タイポグラフィ会社経営 40代 黒人)

    (ハーレムの美味しいレストランはどこ?という質問に対して)

    “ハーレムでいちばん美味しいのはね、誰かの家に招待されてする食事。 私たちブラック・ピープルは食べることが大好きだから、 どこの家庭料理もレストランの料理より、よっぽど美味しいのよ”

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    ●マイケル(インターネット・コンサルタント 30代 黒人)

    (夜12時、マンハッタンのミッドタウンでタクシーを拾おうとして数台に素通りされた直後に)

    “これが黒人であることの楽しみのひとつさ”

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    ●ビル(ドキュメンタリー作家 69才 黒人)

    (なぜフィルムメーカーになったのか? という質問に対して)

    “子供の頃(1940年代)、親戚の家に行って、お小遣いをもらい、 映画館に行ったんだよ。そこではミンストレル・ショー (黒人の顔立ちを誇張した黒塗りメイクの役者が演じるドタバタ・コメディ) を上映していた。映画は面白くて、観客はみんな大笑いだった。 そのうち客席の他の子供たちが僕を見て笑い出したんだよ、 僕がその映画館で唯一の黒人だったから。 もちろん小さな頃からヴィジュアルが好きだったことが映画に携わるようになった理由だけど、 でもこれも理由のひとつだと思うよ”

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    ●アルフィー(パブリック・リレーション会社経営 67才 黒人)

    (アフリカン−アメリカンは何故アフリカ文化について熱心に学ぶのか、という話題から)

    “小学生の頃、クラスにはロシア人やポーランド人など、いろんな人種がいて、 みんなそれぞれの言葉を喋ってた。で、家に帰って父親に訊いてみたんだよ、 僕たち黒人はどんな言葉を持ってるのって。ところが父親は答えられなかった。 でも、しばらくしてからアフリカの話をしてくれるようになったんだよ”

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    ●ダグ(ジャズ・ミュージシャン/教師 46才 黒人)

    (今現在、かつてのマルコムXやキング牧師のような強力な黒人リーダーがいない、 という話題から)

    “人気ラッパーはブーツやジーンズのCMばかりじゃなく、 コンピュータのCMにも出るべきだ。 そうすればブラック・キッズももっとコンピュータに興味を持つようになるだろう”

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    ●タイラー(小説家/大学講師 33才 白人)

    (NYのサブカルチャー・シーンはマイノリティ贔屓だ、という話題から)

    “僕が白人で、男で、ついでにゲイでもなくて、 つまりマジョリティ中のマジョリティなのは僕のせいじゃないよ。 僕は差別主義者じゃないし(ガールフレンドは黒人)、 こんな生まれついてのことで非難されるのは正直言ってたまらないんだよ。 たった一日でいいから、人種問題についての議論を休めないものかな?”

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    ●ポール(ブロンクスのローラースケートリンク・オーナーの友人 50代 白人)

    (何気ない世間話を装って)

    “君、日本人? 僕はアメリカ女よりアジア女性のほうが好きなんだよ。 第一にルックスが好みだし、男によく尽くすからね。 昔いた中国人のガールフレンドは優しかったし、 ベトナム戦争に行った時も現地の女はみんな優しかったよ”

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    ●キンバリー(ブロンクスに住む小学生 10才 ヒスパニック)

    (筆者を見て)

    “あなた中国人? え、日本人なの? あのね、マミーの腕にはね、 日本語の入れ墨があるの。書いてあげる。こんな字。これ、どう読むの?  読めないの? どうして? こんな字よ。 …じゃ、他の日本語、なにか書いて、この紙に”

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    ●クーフー(ウエブ・デザイナー 20代 黒人)

    (生後6ヶ月で両親と共にカリブ圏から移民として渡米した、という話題から)

    “ニューヨークといってもブルックリンのカリビアン地区で育ったから、 自分自身のアイデンティティはアメリカ人というよりカリビアンだな。 時々アメリカ人の物の考え方が判らないことがあるし、 僕のガールフレンドはアフリカン−アメリカンなんだけれど、彼女も時々、 僕や僕の両親の言ってることがよく判らないみたいだよ”

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    ●アブドゥーイ(アフリカ・ニジェールからの留学生/レストランで皿洗い 29才 黒人)

    (通りでアフリカン−アメリカンの男性に仕事を紹介すると話しかけられた、という話題から)

    “アフリカン−アメリカンは、僕たちアフリカ人が白人の店で働くことを良く思っていない。 それは新たなスレイバリー(奴隷制)だと思ってる。 だけど僕は学費を貯めてアメリカの大学に行き、国のために教師になるつもりだし、 今は同胞に声をかけて、国に病院を建てる資金を集めている最中なんだ”

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    ●テッド(ブルース・シンガー 60代 黒人)

    (地下鉄の駅でのライヴの合間に)

    “白人はなにかあったら精神科医に診てもらいにいくだろ?  俺たちには、そんなものは必要ないんだよ。ほら、こうして音楽を聴いたら、 それだけで気持ちが落ち着くだろう?”

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    New York Black Culture Trivia 堂本かおる
    HP: http://www.nybct.com
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書・木村怜由

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