ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

New York Black Culture Trivia 2001.10.15
Ms. 堂本 の 『ハーレム だより』 (No.37)
『テロから1ヶ月・・・』
炭疽菌感染者はNBCの社員であり、感染が報道された日は、NBC本社のあるロック フェラー・センター付近は大騒ぎとなりました。他にも、これを書いている時点で はフロリダ州、ニューヨーク州に次いでネバダ州のマイクロソフトの関係会社 にも炭疽菌の付いている手紙が届いていたことも報じられています。ただ、今の ところ炭疽菌付きの手紙を受け取っているのはメディアや有名企業のみです。 こういった状況ですが、ニューヨーク市内の観光・娯楽・外食産業は、実は通常 通りに営業されています。ミュージカル、ライブハイス、クラブ、ジャズバー、 レストラン、デパート、ブティック…テロ事件直後に客が激減し、すでに閉鎖され たものもありますが、それ以外の店は現在はほぼ通常通りの営業スケジュールです。 またエンパイア・ステート・ビルの展望台も再開されており、現在は赤・白・青 のネオンを一晩中灯しています。なお、ミュージカルはチケットが取りやすく なっているようですし、ホテルはこれまでのニューヨークでは有り得なかったほど に空室があります。 ニューヨーク市長は、「ニューヨークを援助したいのなら、これまで通りにミュー ジカルやレストランでの食事などでお金を使ってください」という旨の新聞一面 広告を出しました。 航空各社は国際線・国内線共に便数を減らしていますが、ニューヨークだけの 観光なら、もちろん影響ありません。 地下鉄はWTC現場付近の駅が何箇所か使えませんので、いくつかの路線でルートが 変更されています。これは生活者には不便に感じますが、短期の観光客の方には 影響がないと思われます。 ニューヨーカーは日々をなるべく普段通りに過ごしています。仕事や学校に通常 通りに通わなくてはならないという生活上の必要もありますし、また敢えて平静 に過ごすことがテロへの対抗策だとも考えられています。もちろん実際には多く の人が、テロ第2弾、特に今は生物/化学兵器についてかなりの不安を感じては いますが。 市内の警備は相変わらず厳しく、例えばマンハッタンとブルックリンやニュー ジャージー州などを結ぶ橋には州兵が警備についていますし、空港の警備も同様 です。JFK国際空港の税関に勤めている私の友人は休日返上のうえ、2シフト連続 勤務となっています。 以上の情報を読んでいただき、ニューヨークに観光に来られるか否かは、それぞれ の方のご判断にゆだねたいと思います。 ****************
◆New York Black Culture Trivia 堂本かおる(フリーライター) |

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