ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム

ニューヨーク・ブラックカルチャーfromハーレム


New York Black Culture Trivia
New York Black Culture Trivia 2000.03.25
Ms. 堂本 の 『ハーレム だより』 (No.13)

黒人に対する警察暴力、その行方は?




    ニューヨーク/ブルックリンの警察署内でハイチからの移民アブナ・ルイマ氏(黒人/当時30才) が白人警官ジャスティン・ヴォルペから凄惨なリンチを受けたのが1997年8月。 ニューヨーク/ブロンクスでアフリカ移民アマドゥ・ディアロ氏(黒人/当時22才)が、 ショーン・キャロル他4人の白人警官から41発の銃弾を浴びせられて亡くなったのが1999年2月。 その4人の警官に対して「無罪」判決が出た先月2月25日からわずか5日後の今月3月1日に、 ディアロ氏殺害現場からほんの数ブロック離れた通りでドラッグの売人マルコム・ファーガソン氏 (黒人23才)がヒスパニック警官ルイス・リヴェラに射殺される。 そして、それからわずか半月後の3月16日に、 マンハッタンでドラッグ売人かと疑われたパトリック・ドリスモンド氏(黒人26才)が、 やはりヒスパニック警官アンソニー・ヴァスケスに射殺された。 ちなみにファーガソン氏、ドリスモンド氏共に武器は所持していなかった。

    そして今日3月25日、生前ドリスモンド氏が暮らしていたブルックリンで彼の葬儀が行われた。

    一連の事件に対して毎回かなりの規模と回数の抗議行動があったが、参加した人々は常に冷静で、 ごく一部の人間を除いて暴力沙汰に及ぶことはなかった。しかし今日のドリスモンド氏の葬儀では、 人々は遂に警備に出ていた警官隊に対して怒りを爆発させた。 人々はまず警察が通りに設置したバリケードを押し倒し始め、 やがてそれは数千人の群衆対警官の揉み合いとなり、負傷者も出た。 ドリスモンド氏はハイチ移民の二世であり、葬儀に参加したカリビアン たちは星条旗を燃やして警察と「アメリカ」に抗議した。

    葬儀後にドリスモンド氏の母親ミセス・マリー・ドリスモンドは "Violence is not for me. I've never liked to see that." (暴力は嫌いです。こんなことは見たくなかった。)と反暴力を訴え、 ハーレムの黒人運動のリーダー、アル・シャープトン師も騒動を始めた人物を追及すると発言。 一方、ジュリアーニ・ニューヨーク市長は、警察はその働きを市 民から感謝されてしかるべきだと警察擁護のメッセージを発表した。

    New York Black Culture Trivia 堂本かおる
    HP: http://www.nybct.com
    .


上に戻る



>

提供情報の正確性・客観性については責任を負いません。予めご了承ください。
また、本サイト運営者はここで紹介する個人・会社・団体とは関係ありません。

少しでも有益な情報を共有すべく、ご意見、訂正・追加情報をお待ちしております。


運営&Copyright no border inc. since 1996
サイトに関する情報提供・お問合せはこちらからお願い致します⇒お問い合わせ
広告も募集中です。お問合せからご連絡ください。
「まるごとNY」 
トップページへ
書・木村怜由

NY概要ホテル観光買物旅行会社食事Spot留学生活企業仕事コミュニティ近郊Blogs

NYの医療費も調査。
ニューヨーク旅行ならこの年会費海外旅行保険クレジットカード特集

ニューヨーク関連広告