中国は変わった？変わっていない？（その８） (No.9)
2000.12.27 これまで、中国の変わった所と変わっていない所をそれぞれご紹介して来ました。 読む方によれば、解り難かったかも知れません。結局、変わっているのか？ それとも変わっていないのか？ 今日は、確実に変わった事をご紹介します。それは、会社の電話番号です。 上海に、日本の会社が100%出資して作った会社があり、そこの総経理と言うのが私の仕事です。 その会社の電話番号が突然変わりました。 会社の総経理助理（総経理のアシスタント役）から突然聞きました。 「でも、古い電話をかけるとアナウンスで新しい電話番号を紹介してくれるそうです。」 確かに、当初はアナウンスがありました。でも、それも1週間ほどです。 その後は、「あなたがおかけになった電話番号は現在使われておりません・・・」 日本でこんなことがあったら大変でしょう。社用便箋の印刷し直し、名刺の作り直し、 お得意様への通知などなど。社名変更とほぼ同じ手数と費用がかかるのではないでしょうか。 そして、一番影響のあるのは商売です。 突然、電話番号が変わり、それを知らないお客さんが電話して来られたら。 そして、「使われていない」などのアナウンスが流れたら・・・。 でも、これが中国です。 もっとも、上海でも、外国人が多く事務所を構える所ではこんな事はまずないでしょう。 領事館の医療担当領事がある講演でおっしゃっていました。上海は確かに医療レベルもかなり高い。 でも、忘れてはいけないのは、上海からわずか車で1時間走った所では状況が全く違う。 そのような所で何かあったら、先ず、何よりも上海市内の外国人を受け入れている病院まで戻る事だと。 私もそう思います。今の上海は表面的には全てのレベルが高いレベルとなっています。 でも、それは上海の限られた一面。少し離れれば （現に私の会社は上海市内で、市内からそう遠くありません。）状況は全く異なります。 中国、そして特に上海は急速に変化しています。が、常に最先端と一般レベルとはギャップがあります。 私の会社でも、外国人が多くいる所に事務所を構えていればこのような事はなかったでしょう。 また、その土地での人間関係も大切です。例えば、今回の電話番号の急な変更も、人間関係。 特に地元の偉い人たちとの関係作りがうまく行っていれば避けられたかも知れません。 これから中国、上海に来られる方に不要かも知れませんがアドバイスさせて下さい。 決して、表面的な事だけを見ずに、現地の状況を良く知る人にアドバイスを求め て下さい。多くの場合、理解できないでしょうが、言葉では表せない事態も多々あります。 良きアドバイザーを選び、良く、アドバイスを聞き、 決して自らの偏見や思い込みに流されないようにして下さい。 天、地、人。この三つの気バランスが大切だと中国ではいいます。中国に来る時期。 そして、場所。更にアドバイザーや従業員など人の要素。全て重要だと思います。 ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ========================================「Yammyレポート」 バックナンバー
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