中国は変わった?変わっていない?(その6) (No.7)

中国は変わった?変わっていない?(その6) (No.7)


2000.11.22 普段は住んでいる古北新区界隈で食事をしてるのですが、先日、上海World の人たちに、新疆料理のお店に連れて行っ て戴きました。 中国に来られた方はたまに見かけると思いますが、目の青い少数民族(民族衣装 も着ている)の人たちが道端で羊肉を串に刺して売っている、あの料理です。 何でも、以前は屋台形式だったが、味が良くて人気があり、お店を開いたとの事。 料理はもちろん美味しかったのですが、私にとって興味深かったのは「このよう なお店ができるようになったんだ」と言う事です。 上海には穴場があります。長風公園近くには西安から来た人たちが開いた小さな 西安料理のお店があり、とても繁盛しています。このようなお店の人たちの接客 態度は素晴らしい。お金の為、生活の為ですから当たり前かも知れませんが、 「冷えたビールを持って来い」と酒の入ったお客が荒っぽく言っても「申し訳 ありません。冷えたビールは売り切れております。」と丁寧に応対するお店の人。 サービス精神と言うものがかなり浸透していると感じました。 屋台のお店と言うのは、どこの国でも人気があるようです。あの開放感や穴場感 がいいんでしょうが、私はあまり食べません。それは、昔(いつも昔の話が入り ます。すみません。)「街で豚マンを買って食べたら、中に黒くて太い豚の毛が 入っていた」と言って、一切、街でモノを買って食べない人がいたからです。 今の上海では、その様な事は先ずないようです。日本の駐在員達も、朝ご飯には 屋台のモノを食べておられる方がいますし、私もお昼に会社の近くの野菜饅頭を 食べる事もあります。衛生面もかなり良くなっていると感じます。 かと言って、全く大丈夫かと言うとそうも言えないと思います。先日、上海領事館 の医療担当の領事が講演されていましたが、上海は特別だと思った方がよいのかも 知れません。上海から車で一時間も走るとそこは別世界だと思った方がいいと、 その領事はおっしゃっていましたが、確かに、私が以前いた南京の会社で、従業員 (その多くが南京よりさらに200kmほど奥地から出稼ぎに来ている)に対し、肝炎 の検査をしたところかなり多くの保菌者が見つかりました。 「中国は偉大なるアンバランス」と言った友人がいましたが、観光客の方々が見 られる中国、駐在員。それも上海にいる駐在員が体験する上海。中国に来ている 留学生達。中国人と結婚し、中国人の中で生活する外国人。それも、上海ではな く、南京や或いはもっと奥地の中国を体験する外国人。その人たちが見る中国は それぞれ違うと思います。 私は留学生と言うのは経験しませんでしたが、中国人と結婚し、その中国人の実 家で暮らすと言う事も経験しました(残念ながら離婚しましたが)。 中国を長く体験している。それも色んな面を見ている。だから、中国の事を知っ ている。でも、実際、解らないのです。それは、変化も激しいし、その人の立場 で見る中国が違う。 人は理解していないものは理解したがりますし、理解していないと不安にもなる ので、何とか自分の尺度で中国の事も理解しようとするようです。でも、中国は あまりにも広く、立場によって違い、奥も深い。 一方ではサービス精神の普及があり、一方では仕事に対して無責任さを示す中国。 「偉大なるアンバランス」とは中国を表す表現としてかなり的を得たものだと思 います。 ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ======================================== 「Yammyレポート」 バックナンバー

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