蘇州の治安について(貴重な体験レポート) (No.6)
2000.10.30 蘇州の治安についての質問があり、たまたま蘇州に出張する事になったので調 査してきました。 結論から申し上げますと、治安が悪いと言うより、ちょっと前の上海のように 外国人をカモにしようとしている輩が多いようです。 以下、詳細をレポします。 先ずは、蘇州駅に到着すると、人力車を引く人から「蘇州を案内する」としつ こく勧誘を受けました。 他の土地ではタクシーが「どこまで?」と客引きをするのですが、ここ蘇州で は人力車も客引きをしています。 昼間は仕事だったのですが、夜、繁華街である十全街(南林飯店前筋)で食事 をして出て来ると、客引きの多いこと多いこと。 それも、ただ、声をかけるだけではなく、なれなれしく肩を組んで「カラオケ、 シャオチエ(若い女の子の意味)」と誘って来ます。 ほんの100mほどあるくのに5人ぐらいの客引きから声をかけられました。 この辺りでは宿泊しているホテルからも遠く、ちょっとまずいと思い。先ずは ホテルまでもどり、再度、調査に出かけました。 ホテルはもう一つの繁華街、観前街の近くです。 ホテルを出るとすぐに人力車の客引きから声がかかります。 「5元で面白い所に連れて行くよ」 タクシーではなく、人力車なので何かあっても歩いてホテルに戻れると思い、 誘いに乗りました。 すると、歩いてもすぐの所のカラオケに連れて行かれました。 入ると一階は小さなダンスホールのような場所で、まわりに座席があるオープ ンカラオケ。我々(もう一人と一緒)は二階の個室に連れて行かれました。 それから、女性を呼ぶと言うので、しばらく待ち(私は店にいた女性が付きま した)もう一人の女性が来ると、たわいのないお話が始まりました。 「蘇州は初めて?」「中国はよく来るの?」 注文もしていないものが運ばれます。 強引にお茶(我々用)が二杯と、女性用のカクテルのようなモノ二杯。 そして、大皿にスイカ。小皿でおつまみが四皿。 「頼んでいないよ」と言うと、小皿二皿が持って帰られ、その後すぐに値段を 聞くと、スイカの大皿は50元。おつまみの小皿は20元との事。 飲み物の値段を聞くと、「下に値段表があるから安心して」と彼女。 ※ポイント1:
中国ではあらゆる場所で値段の表示が義務付けられています。 値段の解らないものが出されたら要注意! 「歌を歌って」と言う彼女達を無視して、約15分頃で「おあいそ」。 しばらく、「まだいいでしょ?」と言う女性達を説き伏せとにかく「おあいそ」 と言うと女性は「じゃぁ、その前にチップを頂戴」と言います。 それがここの規則だと。 ※ポイント2:
おあいその前に女性がいなくなるのは要注意。 もめる事を想定して、女性はお金を手に入れ、早々とお店を去るケースが多い。 また、チップは上海で何時間でも200元。 ここでは、カラオケへの入場料と称してあと50元請求される。 また、この時に、女性に財布の中身を見られ、この客からいくら取れるかを確 認されるので、財布にはできるだけ少なめに。 また、女性がぐるのケースが多いので、例えば女性が「この店はボルから今の 内にカードやお金を隠した方がいい」と言っても、女性の前でお金などを出し て隠すとそれもちゃーんと見られて後でお店に報告されるのでこれも要注意。 さて、女性が一足先に出て、おあいそに男が乗り込んできます。 にこにこしているのですが、電卓片手にどんどん勝手に加算して、結果、1,300元ですと。 「冗談じゃない!これはこの値段で、これはこの値段って聞いているよ!」と 言うと「そうかそうか」と形だけ計算するふりをするのですが、「値段表を持っ て来い」と言っても持って来ません。 我々は二人とも中国語はベラベラ。 相棒はさかんに怒っています。 私はニコニコして「警察を呼んでね」と言っています。 その内、お店の董事と言う人物が入って来て、「いくらなら払うのか」と言って来ます。 「300元」と言うと、「それでは赤字だ。女性達は紹介してくれるママさんの 費用が一人頭200元かかる」と言う。 相棒は、「女性の態度には全く腹が立つので、慰謝料が欲しいくらいだ!」と凄みます。 私は相変わらずニコニコ攻撃で「話がもめたらややこしいから警察を呼ぼうよ」と言っています。 (その間も、相棒は立って部屋をうろうろし、時折窓を確認したりしています。) 董事は「解りました。我々も商売。お客さんにまた来て戴くことが肝心ですか らお客さんの納得する金額を言って下さい」と食い下がってきます。 そこで、私は「じゃぁ500元払うよ」。 この金額は、先ほどのママさんへの紹介料を考慮し、また、カラオケの部屋代 そして飲み物など。さらには我々の勉強代を加味して最大限の金額でした。 これで拒否されると、我々は二人して暴れる?予定でしたが、董事は折れて来ました。 「解りました。」 相棒は、さらに「俺の慰謝料はもらっていない」と言い続けていましたので、 さすがに私も「領収書を頂戴」とは言いませんでした。 その後、無事、お店を出て、気分直しにショットバーに歩いて言ったのですが、 皆さん。特に中国語ができない。或いはできても中国の事情にあまり詳しくな い。また、腕っ節にも自信がない方は、このような客引きには絶対について行 かない方がいいでしょう。我々は多分例外でしょう。 請求金額も数千元と言うのが普通だと思います。 今の蘇州が、何故このような状況なのかは解りませんが、観光客の皆さんはく れぐれもご注意下さい。 ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ======================================== 「Yammyレポート」 バックナンバー
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