最近の上海事情(その7) (No.34)
2002.07.28 中国では男性と女性は平等です。 区別はもちろんありますが、仕事もほとんど平等です。 トラックや大型バスの運転手をしている女性は以前からいます。 そのような背景があるからでしょうか、前にもご紹介しましたが女性の活躍が 目立ちます。 最近、立て続けにお会いした女性を紹介します。 一人は江陰と言う上海から無錫そして無錫から北に行き長江(揚子江)のほとり の町のある会社を訪問しましたがそこの社長は女性です。 本社ビルはまるでホテルのような内装で、廊下を歩くと一定の距離で絵が飾って あります。 トイレ(男性用)も感知式ですし、掃除が行き届いています。 社員の教育も行き届いています。 エレベーターはもちろんお客様が優先ですし、笑顔で対応してくれます。 この方は現在年商2,500万ドルの売り上げを稼いでおられます。 もう一人はセーターの工場を開業された方です。 日本語がとても上手で、しかも英語もペラペラだとの事。 開業式当日は日本や香港からのお客さんも出席されていました。 中国のセーター工場はあまり掃除もされず整理整頓されていないらしいのです がこの工場は床はタイルが貼ってあり、掃除する事が前提となっているようで した。 私のこれまでの経験でも、女性の活躍が目立ちます。 男性でも、もちろん優秀な方は何名もお会いしましたし、その優秀さは女性と はまた別の優秀さです(男性の優秀さは全てを受け容れる寛容さを必ず伴って います)。 女性の優秀さは経営面。特に厳しさと成功への執着?面で際立っているように 感じます。 託児所や幼稚園が充実している。いえ、その前に女性が社会に出て活躍する事 が当たり前(夫婦共稼ぎが普通)と言う社会情勢に支えられている事もあるで しょうが女性が活き活きとしています。 今回ご紹介したお二方の苦労は並大抵のものではなかったでしょう。 年商2,500万ドルの売り上げを稼ぐ方はおっしゃいました。 「私は以前、医者でした。考えて見ると、日本人との仕事は医者の仕事と同じ ですね。」 医者は患者の命を預かります。ですから、責任も重く、常に真剣に細心の注意 を払わなければなりませんが、日本人と仕事をするのも全く同じだと言うので す。 仕事に対する姿勢としてまさに模範ではないでしょうか? これまでずっと右肩上がりの経済成長をして来て、先進国となった日本ですが、 この方のような仕事に対する考え方を持っている日本人はどれぐらいいるでしょ うか? 今後、この方たちのような中国人は益々増えるでしょう。 「これからの時代は本物しか生き残らない」私はそう思います。 中国では本物はどんどん増えるでしょう。さて、日本はどうでしょうか? ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ======================================== 「Yammyレポート」 バックナンバー
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