最近の上海事情(その3) (No.30)

最近の上海事情(その3) (No.30)


2002.04.04

今年の春節(※注1)に会社の優秀社員を連れて日本に行きました。
これからしばらくはそのお話を・・・

出発は2月12日。日本で言う1月1日。前日は大晦日で家族が揃って年夜飯と言
う年越しのご馳走を戴きます。そして、年が明けての旅立ちです。
集合時間よりも早くみんなは集まりました。そして浦東空港に向かい、無事、
飛行機に乗り込み憧れの日本。選んだ飛行機は全日空。上海から先ず関西空港
に到着し、乗り換えて羽田に到着しました。その関西空港での出来事です。
関西空港から羽田へは国内線。何の問題もなく国内線の出発ロビーで待ってい
たのですが、出発時刻前に一人の社員がいなくなってしまいました。他のみんな
に聞くと「あっちに行った」との事。指差す方を見ると、果たしてはるかかなた
に探している本人がいるではないですか。何をしているか?写真を撮っている
ようです。大急ぎで走って「周君〜!!!」と言う私を尻目に当の彼氏は悠然
としています。私は後悔しました。出発の時間をはっきり伝えていなかった。
いえ、その前に全体的なスケジュールを明確にし、また注意点を説明していな
かったと。

私の頭では「外国に来ている。そして、移動の途中。常に回りに気を配り、次に
何をするのか自らが気にしなければならなだろう。いや、そうあるべきだ。」
と思っているのですが、それは私の勝手な思い。彼にしてみれば初めての日本。
特に何も言われていない状況なら、できるだけ見たい。写真を撮りたいと思う
のは人情です。

また、事前に聞いていました。
「彼らはちょっと目を離すと迷子になるから・・・」確かにそうでした。
これまで数多くの中国人をアテンド(※注2)している私ですが気を抜いてし
まいました。

「段取り八分」 準備を十分にして置けばいいのです。
日本人同士では少々の事なら言わなくても理解し合えるでしょう。でも、顔立ち
は同じでも中国人はやはり外国人。「解ってくれるだろう」とか「これぐらいは
解るだろう」は意味がありません。それどころか単なる自己満足、自分の勝手な
理解、思い込みが命取りになります。

今回はまだ、一緒に訪日したメンバーが彼の行動に留意していたし、私として
もある一定の範囲の中でメンバーに気配りできていたので大きな問題とはなり
ませんでしたが教訓としては;

・思い上がるな、常に謙虚であれ。
 ⇒これまでの経験で解ったつもりになることなかれ。常に慎重であれ。
・常に相手の立場に立って物事を考えよ。独り善がりになることなかれ。
 ⇒自分の勝手な思い込みを人に押し付けるな。

これらは日本にいても、日本人同士の付き合いでも大切な事ですが、外国人と
の付き合いではその何倍も重要でしょう。特に中国人の場合には顔が日本人と
あまり変わらないので、うっかりすると無意識にでも外国人である事を忘れて
しまいます。

さて、それはさておき、旅はまだ続きます・・・

※注1:中国は日本と違って陰暦(太陰暦)の正月を祝います。2002年は2月
  12日が正月の1日にあたります。

※注2:アテンドとは商社などでよく使われる用語でお客さんの世話をする事
  で特に出張で中国などに来られたお客さんの世話をする事を指します。ここ
  では同じく外国に来ている当社の社員の世話をする事を指しています。

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YAMAOKA yoshinori

yammy@mti.biglobe.ne.jp

http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/

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