上海あれこれ独り言(1) (No.26)
2001.12.05 これまで「中国変わった?変わっていない?」「中国の理解のために。私の失敗」とシリーズでお送りして来ましたが、 今回からは「上海あれこれ独り言」と言う事でその時々の私の「独り言」としてお送りします。 今年(2001年)7月16日、新しい会社で働くようになりまたたくまに4ヶ月が過ぎました。 この間、新しい環境に慣れるのはもちろん、自分自身のこれまでの人生を振り返り反省し、そして、前向きに生きる事も学んで来ました。 これまでの人生について決して否定はしませんし、経験こそが価値だと心から感じていますが「ある仕事を完成させた」 と言う達成感は感じる事はありませんでした。つまり、「途中で投げ出していた」自分がいました。 その事に気付いた今、この「Yammyレポート」にしても「上海メイリングリスト」にしても途中で投げ出す事はありません。 私の経験が少しでも役に立つ事を願っていますし、そして、私自身の存在が世の中の役に立つように全力を尽くしますので、 これからもどうぞよろしくお願いします。「上海での家族連れ駐在事情」
さて、最近の上海ですが、私に子供がいるせいでしょうか(ゆうゆうさんのご家族もそうですが)レストランで家族連れ、 それも小学生未満のお子様連れの外国人家族をよく見かけます。 決して高級店ではありません。外国人向けのレストランですが庶民的なお店でです。 この背景は; 1.家族連れの駐在員が増えた事。 2.家族連れで気軽に行けるお店が増えた事。 3.子供連れで駐在しても病院が充実していて病気になっても対応可能になった事。 などがありますが、「中国人の子供に対する愛情は人一倍」だと言う事が大きな要素だと思います。 中国人は子供好きです。そして、他人の子供でも自分の子供のように可愛がってくれます。 気候が寒くなって来ると、日本人の子供持ちの親にとってはちょっと煩わしく思われる季節になります。 日本の子供達は寒くても厚着をしません。特に半ズボンやスカートを子供達にはかせているのですが、 こういう状態で上海の町を歩くと、見ず知らずの中国人から叱られます。 「こんなに寒いのに足をむき出している。子供が可愛そうでしょう!」「子供が寒がるでしょう!もっと服を着せなさい!」 その都度、「もう慣れているから大丈夫」と説明するのですが、本当に次から次に言われます。 他人の子供でも我が子のように心配し、それを注意する。 人と人の関係が薄くなり、人とのかかわりが少なくなった日本に比べて、とても心温まる瞬間でもあります。 レストランでも、子供に対して寛大で、お店の人たちが面倒まで見てくれます。 「私が面倒見ているから食事をして下さい」そう言ってくれる人たちがとても多いのです。「上海での子供連れの生活は日本よりいいですね。」
子供達に対する愛情、心遣い。一方では一人っ子政策で甘やかされた子供達が多くならないかと心配ではありますが、 なりふり構わず愛情を表現する中国人を見ていると、その素直さに心を打たれます。 西洋文明として日本は発達した国かも知れません。でも東洋的な文化、心の文化はどうでしょう? 自分勝手な中国人。言い訳ばかりする中国人。責任を持とうとせず責任転嫁ばかりする中国人・・・。 中国人の悪い面を指摘する人は多いのですが、自分を振り返って見てどうでしょうか? 子供に対して、「全てを受け容れ」「全力で愛情を注ぐ」。そんな心の大きさ を持っているのは日本人では少ないように思うのは私だけでしょうか? ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ======================================== 「Yammyレポート」 バックナンバー
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