中国の理解のために。私の失敗(その7) (No.21)

中国の理解のために。私の失敗(その7) (No.21)


2001.07.21

「若い頃は正論を言っても聞き入れてくれず、何度、地団太(じだんだ)を踏
んで悔しい思いをしたか解らない」あるお世話になった方からお聞きしました。

その方は今は営業部長かそれ以上の役職にになっておられると思いますが、若
い頃、いくら正しい事を言っても「若いから物事を知らない」「例え、正しい
事を言ってもそれはたまたまあたっているだけで熟慮した事ではない」と思わ
れ、何か提案しても相手にされない。その結果、まだ自分の提案した通りにな
るのならまだましでしょう(でも提案者は別の人になってしまっている)まだ
ましでしょう。悔しいのは、提案が聞き入れられず、自分の分析したように事態
が悪い方向に向かって行くことで、それを黙って見ているのは辛いものがあります。

ところで、私の失敗ですが、最近良く「仕事に中国を選び、転職を重ね、その
都度全力で物事に対処して来た事」かも知れないと思います。
つまり、私がこれまで生きて来た道そのものが失敗だったのかも知れないと思
うのです。

常に全力を尽くしてきた結果が失敗?などと悲観的過ぎますし、もちろん、こ
れまでの経験で自分自身を向上させる事ができたので失敗ではなかったとも言
えるのですがそれでも今、色んな会社で働き、色んな方とお会いし、色んな話
をし、色んな経験をしていると上述の事によくぶつかり、「私のこれまでの生
き方は失敗だったのではないか?」「中国を選ばず、転職もせず、ほどほどに
生きて来た方が良かったのではないか?」と弱気になってしまう事が良くある
のです。

私の経歴は上海MLのホームページの自己紹介を
見て戴ければお解り戴けますが、中国語を必死に学び、中国にかかわる事にか
けて来ました。
転職も多いのですが、会社を変わる度に新しい事を全力で学んで来ました。
中国とのかかわりは20年。社会に出てから15年。
それなりに経験して来ました。そして、経験した来た事は、仕事に必要な業界
知識や商品知識については浅い理解ですが、こと中国とのかかわり。中国人と
のかかわりの中で業務を遂行することにかけては私の別の失敗(これについて
はいずれご紹介します)のおかげもあり、「知識」ではなく「知恵」として身
に付いていると思います。
でも、残念ながらこの「知恵」は目に見えません。
「知識」なら例えば中国での会社設立方法や財務関連業務など目に見える形に
なるのですが、「知恵」となると形のあるものではなくまた状況によって変化
するものです。

ある具体例があり、それの対処方法について説明するだけでなく実際に自分が
飛び込んで行き更に細かい具体状況に基づいて自ら解決して行く。
その結果、問題が解決し、業務がスムースに動くようになる。
そして、その解決の過程は目に見えない「知恵」で具体状況に基づき対処して
いるのでその全てを説明する事はできない。
中国語を理解しない方にして見れば、ただ中国語を使って解決したとしか理解
して戴けないでしょう。
でも、これは単に中国語の問題でない事は、例えば日本で従業員を解雇する時、
決して言葉だけの要素が大切ではないと言う事を考えて戴ければご理解戴ける
と思います。
表情や態度を含めどのような言葉を用い、相手を思いやり、十二分に話し合っ
た上で解雇しなければ、誤解されやすいでしょうし、逆恨みされる事もあり得
ます。
私のこれまでの経歴はそれらの経験の連続です。失敗して相手を怒らせた事も
数多くありますが、それら全てが経験として財産となっています。

さて、経験を財産とし、「知恵」をつけそれを駆使して日中両国の間に立ち仕 事をする。それがどうして失敗なのでしょうか。それについては次回ご説明し たいと思います。 <続く> ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ======================================== 「Yammyレポート」 バックナンバー

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