上海からの撤退−マンション契約の解除(その4) (No.2-10)
さて、いよいよ交渉のはじまりです。 双方笑顔、でも、双方ともできるだけ有利な条件を勝ち取ろうと闘志満々。 こういった交渉ごとはちょっとしたことで言葉尻をとらえて意味のない議論 になりがち。そこでホワイトボードを使って状況を書きながら(情報を共有しながら) 話を進めます。先ず客観的な状況をまとめます。現在の契約内容を確認し、 そして、最終的に「いくら」で処理するのかということになります。 通常では: 1.保証金の返却は求めない。 2.すでに支払っている家賃の返却は求めない。(後、一ヶ月分残っている) 3.光熱費は支払う。 これで双方問題ないかと確認したらオーナー側が: ・内装復元費。 を挙げてきました。 まあ、この日は第一回目の交渉であり、まだ、家具なども残っていて、 最終的に退去の確認の状況を確認して決めようとなったのですが、問題は、 オーナー側が次のように言い出したのです。 オーナー側として突然退去を申し出られたのでは困る。 契約には借り手側が契約解除を申し出た場合の状況はないが、オーナー側の 義務として「契約を解除するときには半年前に借り手側に伝える」という 条項があり、それをもとに「これはそれ相応の根拠があってこのように なっている。つまり、オーナー側だけではなく借り手側も半年前に通知すべき であり、それができない場合、半年分の家賃を支払うべき。」 まったく恐れ入ります。 何とか少しでも多くお金を取ろうという気持ちはわかるのですが、あまりにも 強引。でも、ここはあくまで笑顔で、一旦別れ、双方状況を調査し、また、 契約解除条件についても検討することとしました。 そして、こちら側は日系の不動産屋さんに相談に行きました。 (続く) Yammy ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp Mr.Yammyの上海レポート第二弾バックナンバー ======================================== 第一弾「Yammyレポート」 バックナンバー
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