中国の理解のために。私の失敗(その4) (No.18)

中国の理解のために。私の失敗(その4) (No.18)


2001.06.10 ・・・「そんなもんやねん」 今でもそうですが、中国について解らない事が多いです。 そして、中国人に聞いても、聞く人によって色んな回答があり、それも自信を 持って答えてくれるので、一つの疑問に色んな回答がある事になり、結局、何 が本当なのか解らなくなるって言うことは多々あります。 友人に、北京に国費留学した同級生がいて、こいつなら北京の事を私より知っ ているだろうと思い、「北京の冬。とても寒いのに、北京の人は街中。それも 道端でアイスクリームを食べている。たまたま見かけたのではなく、北京の冬、 アイスクリームを道端で売っている事もあちらこちらで見かける。ただでさえ 寒いのに、アイスクリームを食べるともっと寒くなるのではないか?それなのに どうして北京の人は冬にアイスクリームを食べるの?」と聞いた事があり、 その回答が「そんなもんやねん」でした。 皆さんは、中国について何か疑問があり、それを中国の事を良く知っていると 思われる人に質問してその回答が「そんなもんやねん」だったらどう思われま すか?きっと、「なんて無責任な答えだ。知っているはずなのに面倒がって いい加減な回答をしている。」と思われるでしょう。実際、私たちのように 中国との関わりが長く、それなりに深く理解していて、周りの人から中国通? とか思われているものたちは中国についての質問をよく受けます。そして、 その時には「それなり」の回答をします。もし、今回の友人のように「そんな もんやねん」と言う回答をすると必ず誤解されます。 でも、私は、この友人の回答を聞いて納得しました。そうだと思います。そんな もん。つまり、それが北京であって、疑問を持つ事はいいのですが、それに対する 正しい解答を求めても仕方のない事で、その状況をそのまま受け入れるのが自然 だと思いました。 かりに、この友人が私の質問に対して、「それは、北京の冬が乾燥していて、 喉が乾くからだ」と、もっともらしい回答をしたとしても、それはあくまでも その友人の勝手な判断で、本当の事は、実際に北京人に聞くしかないのでしょう。 それも聞く人によって違うでしょう。喉が乾くから、から始まって、美味しい からとかそこにアイスクリームがあるからとか、ただなんとなくまで様々な回答 があると思います。 ですから、友人は私の質問に対して正しい回答をしているのです。自分の勝手な 判断ではなく、そして、回答が様々あるのでそれらをひっくりめ、同じ、中国 とかかわり合いを持ち、一定の理解をしているもの同士の会話として「そんな もんやねん」と回答してくれたわけです。 人は、自分がまだ理解していないものに対して、恐怖や不安を持つようです。 好奇心ももちろんあるでしょうが、とにかく常に疑問を持ち、その回答を求め、 自分なりに理解して行かないと不安になるようです。疑問を持つことはとても 大切な事だと思います。 理解を深めるのは疑問を持つ事から始まると思います。自分のこれまでの知識や 理解度を基準にして、それでは理解できない事を発見する。或いは、中国に来て、 ただ自然に不思議に思ったことを疑問に思う。その疑問があるからこそ、次第に 理解も深まって行くと思います。 小さな子供が「なぜ?」「どうして?」を何度も大人に聞くように、仕事でも 問題が起きた時の原因分析に「なぜ?」と言う疑問を自分自身に何度も問いた だして根本の原因をとことん分析するように、疑問は理解の出発点だと思います。 では、中国と言う国を理解する時にはどうでしょう? もちろん、あらゆる事に 「なぜ?」「どうして?」と疑問を持つ事は大切です。そしてそれを知っている だろう人に聞く事も大切でしょう。でも、次の事を心がけておいた方がいいと思います。 1.質問に対する回答はいつも正しいとは限らない。 2.答えは一つではない事もある。 それから中国をありのまま受け入れると言う心の持ち方も大切だと思います。 ======================================== YAMAOKA yoshinori yammy@mti.biglobe.ne.jp http://www2s.biglobe.ne.jp/~yammy/ ======================================== 「Yammyレポート」 バックナンバー

タグ

カテゴリー:Mr.Yammyの上海レポート

上海の医療費も調査。
上海旅行ならこの年会費海外旅行保険クレジットカード特集

上海関係広告

上海への格安ツアーの最安値をチェック

上海への格安航空券の最安値をチェック


日本と中国が携帯メールで繋がる
日本⇔中国で
携帯メールやりとりが可能