VANCLのコピー製品がネット業界の信頼をゆらがせている。
「中国市場進出/販売実践会」 バックナンバー 2010年8月16日Vanclといえば、日経ビジネスにも取り上げられた中国版 ネットユニクロのような存在として、日本の中国EC関 連の人ならだいたいご存知の名前じゃないかと思います。 そのVanclが偽物を販売していた事がわかって、また また中国のEC業界の信用問題が問われています。
Vanclは、自社でデザインし製造した服をネットで販売す るモデルですが、デザイナーは中国人だけでなく、欧米人 や日本人も抱えていると聞きました。今回の問題はVancl ブランドで販売した洋服が実は他社のコピーだったという 物で、企業自体が異状に急速に成長していますから、会社 が意図してコピー品を販売したのか、たまたま外注したデ ザインがコピーだったのかはこの記事だけでは良く解かり ません。
中国EC市場は、iResearchによれば昨年が2500億元、独 立EC企業も4000社になりました。そして今後も急成 長が望まれる業界です。VCも結構投資に重点を置いてい る分野でもあります。
中国のECはタオバオを筆頭にC2Cから成長し、昨年末 段階でもC2Cのシェアが90%を超えています(タオバ オだけで80%)。一方、C2Cは個人や小規模企業がサ イト運営をしている為に偽物や粗悪品が多く、業者も不正 な人も居る。という事で今後の中国EC市場はB2Cの方 が成長していくだろうと言われています。
しかしながら、アマゾンがシステムトラブルで荷物の発送 を止めた事件があり、そして今回B2Cアパレルの雄Vancl がコピー品の販売をしたことが判明して依頼、B2C自体 への信頼感に疑問が呈されるようになったようですね。
結局、C2Cで販売する場合はお店の信用度を高めなけれ ばならないという時間と作業が必要になりますが、B2C でも同じようにサイトの信頼性を高める必要があります。 それが巨額な広告投資にも結びついている面もあるのです。 そしてB2C独立サイトは比較的資本のある企業が運営し ているから、個人や小企業のC2Cより信頼ができ、取引 が安全である。というところが売りなんです。ところが、 上記のようなB2C大手が問題を出し、「なんだB2Cも 同じかよ」って評価が出るのを恐れているのですね。
【参考記事(中国語)】
http://net.chinabyte.com/294/11414294.shtml
⇒モールに関してはタオバオモール(B2C)はユニクロ などの大手も出ていますが、実は中国系の企業も多く出店 しており、その中には全くのニセモノを販売している者も あれば、僕らのように並行輸入品を売っているところもあ ります。そして、サイト名に日本企業の名前を流用してい るところもある。
玉石混合なんですね。そして中々直らない。
独立B2Cのサイトを作るのは、そのサイトのプロモーショ ンに巨額なお金がかかるので、既存の店舗展開をしている 企業以外は、日本企業にはお勧めできません。資生堂とか ファンケルさんなら、いけると思いますけど、結構資本が 必要です。
中国ってこんな国で、中国ECってこんなのだという認識 をお持ちいただければ十分です。
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『中国市場進出/販売実践会』
タオバオでの中国販売で日本人経営店唯一とも言える、
王冠3つ(好評価を得た取引数が5万回以上)の信用度を
誇る内田信が、中国市場に進出し販売する上での注意点
・反省点などを共有する場を作ろうと立ち上げた会です。
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代表 内田のブログ
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カテゴリー:中国市場進出/販売実践会