デルコンピュ-タも中国ではリアルのチャネルを活用
「中国市場進出/販売実践会」 バックナンバー 2010年9月 2日少し古い内容ですが、今年2010年の3月25日に、デル本部 の中小企業向けEC事業部長マイケルバック氏が、デルのサ イトアクセス数は1年で130億を超え、2009年は中国での 伸びが、すごかったと報告しています。
元々デルは、ネットを活用した直販モデルと、その低コス ト販路を生かした低コストパソコンの販売で成功している 企業ですが、中国では従来とは異なったチャネル戦略をと っており、日本のネット専業企業に対して、中国ではどう すべきかの大きな示唆を与えています。
2007年9月には中国の家電No1の国美と提携し全国500店舗に デルコ-ナ-を開設と、実体体験店も中国国内各地に出し ており、従来のネットのみでの販売という手法を変えてい る。但し、この体験店も、実際にはデモ機を見せて、発注 はネットで行う仕組みにしている。
2008年4月にはパ-トナ-プログラムを開始し、3,4,5級都 市向けに1000社とのアライアンスを進めた。これは地方の 中小家電店に商品を卸しているということ。
2008年末より淘宝、当当網に旗艦店を開設し、ネット販売 のチャネルも増やし、その後京東商城にデルノ-トブック エリアを開設した。
ただ、当然、このようにチャネルの多角化を進めたことに より、各チャネル間での価格競争が発生してしまっている のが課題らしい。デル側としては当面はこのまま様子を見 ていく方針の模様。
デル本体のサイトの優位性としては、商品説明が他のチャ ネルより詳しく、デルのサイトに問い合わせをする顧客の 訪問時間は平均30分にもなるらしい。一方、他のサイトで は、サイトにアクセス後7秒以内にオ-ダ-が無ければ、 客は買わないらしい。それゆえに、カスタマ-サポ-トの 教育が重要なのだ、ということである。
⇒直販モデルのデルが中国ではリアルのチャネルを活用し ていること。ネット販売でも自社でモ-ル内に出店したり、 大手の関連独立ECサイトに商品を卸しているということ は、非常に示唆に富むことだと思います。どのような商品 でも中国人は実際に手で触って見てみないとなかなか買わ ない。ECユーザ-は、直接大手のモールで商品検索をすた めにSEOの効果は大きくなく、独立サイトのプロモ-ション には巨額の広告費がかかる。
私のブログでは何度もご紹介している話ですけど、あの デルでさえこういう対応を取っているということが分かれ ば、いくつかの日本のネット専業企業が、中国でもそのま まネット専業で行こうとしていることの愚かさが見えるの ではないでしょうか?
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『中国市場進出/販売実践会』
タオバオでの中国販売で日本人経営店唯一とも言える、
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誇る内田信が、中国市場に進出し販売する上での注意点
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