中国人の給与は日本人を超えるのか!?(上海の場合)
2012-01-21 最近、日経ビジネスを中心に中国人の給与がそのうち日本を追い抜くのでは ないかという記事を多く見ます。 確かに上海では、給与は年率7~10%の勢いで上昇しています。 日本から見ると、「中国経済の勢い、会社の業績が好調」 それゆえに10%ずつ上昇していると見えるかもしれませんが、 全てがそうではありません。 実際には、会社の業績が悪くても上昇せざるを得ないケースが あるのです。 例えば、私が所属していた大手SIerの場合は、 上海 労働局から「経済成長率にあわせて上昇させなさい」というお達しを 受けていました。大手企業ゆえに、労働局との密接に関係しており、 労働局からの指示を断ることはできませんでした。 また、もう1つの理由として、他の企業の給与が10%ずつ上昇した場合、 従業員の引き留めのため、上昇せざるを得ないんですよね。 中国人は日本人以上に給与を明確に要求してきます。 ただでさえ、日系企業は給与水準が低いので、他の会社にあわせて上昇 させないと従業員の引き留めが難しくなります。 私が所属していた会社 技術部門の2010年時点の給与水準は以下のような 形でした。 ・システムエンジニア 2,000元~12,000元/月 ・プロジェクトリーダー(課長職) 12,000元~15,000元/月 ・プロジェクトマネージャー(部長職) 15,000元~36,000元/月 細かくみると、各ポジションごとにグレードが存在するのですが ここでは割愛しています。 この金額が年率7~10%で増えていくのですから、 5年も経てば、プロジェクトマネージャー相当で 7,000元~18,000元/月も増える事になります。 ただ、実際には5年も経てば役職が1つ2つ以上昇格していくため、 毎年7~10%の昇給とは違った理由で給与は増えていくとは 思いますけどね。 ただ、このまま増えていくと・・・ いつかは日本を超える時が来るというのは分かります。 36,000元/月の部長が5年後に54,000元/月になった場合、 日本円換算すると70万円/月近くになります。 日本の部長職とほぼ同等レベルではと思いますが、 実際には中国ではボーナスがそれほど多くありませんので、 (給与の1か月分というところが多い) 恐らく、5年では日本の部長職には到達しないと思います。 10年なら・・・ 恐らく超えるでしょうね。 日本人の給与は今後減っていく事はあっても大幅に増えていく事は 少ないでしょう。 中国がこのまま経済成長率を維持できたこと前提に考えると、10年あれば、 日本人の給与を超えるでしょう。=============================================================
11月から上海の日系企業で働いてます。いきなりIT部門の取り纏め
部下6名、全員中国人、日本語NGと、波乱万丈の予感が・・・(笑)
【モンリーの上海奮闘記】
脱日本! 2007/10/25?単身上海で生活中。最初の試練は上海での家探し・・・。
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