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上海在住ののむてつさんから頂いた、 上海生活レポート
『ちょろいもんだぜ、 中国生活』 (No.5) 2005.01.30

「中国、宅急便で撃沈。」

    
    今日は、自宅で仕事。
    宅急便が必要になり、宅急便会社に
    電話したんです。
    
    電話した先は、安い値段を求めて、
    ローカルの会社。当然、中国語オンリーです。
    
    前は、よく使っていたんです。
    電話して、取りに来てもらって、
    住所書いて、送る、という感じ。
    荷物が一つだけでも取りに来てくれて、
    しかも、市内なら送料は150円くらい。
    
    ただ、自分だけで全部をやったことは
    無かったんですよね。
    
    前に使っていた会社の電話を忘れてしまったので、
    今回は、電話帳で調べて、別の会社に挑戦!
    
    電話をかけます。
    
    「トゥルルルルル…ウェイ、ニーハオ!★△※■Z」
    
    うう、やっぱり…中国語が速い。
    でも頑張って、簡単な会話で応戦。
    
    「そちらは、宅急便の会社ですか?」
    「そうです」
    「送りたいものがあるんですが…」
    「ハ?」
    「だから、送りたいものがあるんです」
    「少々お待ちください」
    
    プップップップッ…という音。
    
    「はい、何か御用ですか?」
    
    出てきたのは、別の人。
    
    「いや、だから、送りたいものがあるんです」
    「どこまでですか?」
    「市内です」
    「では、少々お待ちください」
    
    また、プップップップッ…
    
    「ハイ、何の御用でしょうか?」
    
    また、別の人!
    イライラを押さえつつ…
    
    「だ・か・ら、送りたい荷物があるんです!」
    「送り先はどちらですか?…市内ですね。
     市内のどこですか?浦東の?
     え?どこですか?何ですって?
     う〜ん、少々お待ちください」
    
    プップップップッ…
    
    「何の御用でしたでしょうか?」
    
    またまた、別の人…
    泣けてきますが、がんばります。
    
    「はぁ〜、あのね、荷物をおくりたいんです…」
    
    「わかりました。送り先は、どちらですか?
     ハイ…市内ですね。浦東。ハイ、わかりました。
     で、そのあとの住所も教えてください。
     え?どこですか?え?う〜ん…
     (私の中国語がわからない様子)
     じゃあ、お客様の住所は?
     あ、ハイ、それはわかりました。
     じゃあ、お名前をお願いします。
     はい?う〜ん。え?なんですか、それ?
     ちょっとわかりません…」
    
    地名や人名って、伝えるの、苦手なんです。
    漢字の正しい発音ができないと、わからないんです。
    よく説明の方法としては、「野村の野は、野生の野です」
    というふうに説明するので、私も挑戦してみたのですが、
    「野生」が通じない。
    
    でも、私も、もうちょっと頑張ってみました。
    ちょっとひらめいたんです。
    
    「動物園って、わかります?はい、そうそう。
     上海に野生動物園って、あるじゃないですか?
     その野生動物園の、野、です」
    
    「はい!はい!野生動物園の、野、ですね!
     わかりました。では、その次の文字は?」
    
      …通じず。 
    
    5分くらい話したでしょうか。
    あ〜でもない、こ〜でもない。
    
    もう、私も我慢の限界。
    
    「も〜〜〜う、私の住所はわかったんでしょ?
     それなら、そこに一人取りに来てくれれば、
     そこで書きますから、大丈夫でしょ!!
     それで、ダメなの?!(怒)」
    
    「いえ、でも…そういうわけにはいかないんです…。
     ちゃんと送付先と、お客様のお名前をいただいて
     おかないと…ちょ、ちょっと待ってください」
    
    電話の後ろで相談しているのが、
    聞こえます。
    
    「…外国人なのよ…全然わかんなくって…」
    
    戻って来ました。
    
    「もしもし?やっぱりごめんなさい。
     もう一度、教えていただけますか?」
    
    そのとき気づきました。
    この人、良い人だ…と。
    
    普通だったら、こんなうっとうしい客、
    電話切ってしまって終わりですもんね…。
    彼女は、怒ることもなく、根気強く聞いている。
    ついつい強く言ってしまった自分を反省…。
    
    そのとき、フッと思いついたんです!
    
    「私、携帯電話がありますから、
     書いて、メッセージを送ることができます!!
     そちらのどなたかの携帯電話の番号を
     教えてもらえませんか?」
    
    「はいッ♪そうですね!
     じゃ、私のを。130の…
     私の名前は、葛です」
    
    えっ?おネーちゃん、
    自分の携帯番号教えちゃって、ええの?
    と思いましたが、全然気にしてない様子。
    
    「では、お名前と送付先を送ってくださいね。
     それでは、お客様の住所にうちの者を行かせますので。
     お客様のお名前は…、えっと、どちらの国の方ですか?
     ハイ、日本ですね。じゃあ、一応、『日本』様としておきます。
     何かありましたら、こちらにお電話ください。
     私の名前は、葛です。内線番号は○○○ですので。
     それでは、失礼します」
    
    『日本様』って、俺のこと?
    
    いやいや、そんなことは、いいんです。
    なんとか無事終了したんですから。
    
    そして、携帯メールを送りました。
    すると、すぐに葛さんから、メールが。
    
    「メールいただきました!
     会社の者が行きましたでしょうか?
     もしわからなかったら、また電話してくださいね。
     会社の電話番号は、○○○○ー○○○○です。
     葛を呼んでくださいね。わかりましたか?」
    
    私が、返事をすると、
    またメールが。
    
    「いえいえ、どういたしまして。
     今は、会社の者が来ましたでしょうか? 
     本当にすみませんでした。
     私が外国語をわからないばっかりに、
     あなたに不便な思いをさせてしまいました。
     許してくださいね。
     あなたが毎日楽しく過ごされることを
     願っております。
     私はあなたをずっと覚えてますよ:) 」
    
    
    うわぁ〜、あかん、めっちゃええ人…。
    のむてつ、撃沈。
    
    これって、絶対、
    マニュアルの対応じゃないですもんね…。
    
    やっぱりやばいなぁ、中国。
    
    04年10月14日(木)
    
    のむてつ
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