「部屋引渡し(再び大家と対決)」/上海マンション編 (No.11)
上海在住ののむてつさんから頂いた、 上海生活レポート
『ちょろいもんだぜ、 中国生活』 (上海マンション編No.11) 2004.03.12 今日は、引越し♪ いよいよ旅立ちです。 でも、その前にケリをつけておかねばなりません。 そうです。大家との対決です。 この大家、私と直接会ったときには、言わないのですが、 なんだか、いろいろと裏で文句を言っていたみたいなんです。 今回の戦いは、 1ヶ月分の敷金1600元(約21000円)をどれだけ取り戻せるか? 事前情報では、部屋が汚いので、掃除代500元を要求している とのこと。 確かに、私の部屋は、ちょっと汚いのですが(笑)、 掃除で500元というのは、ちょっとおかしい。 (ちなみにお手伝いさんの相場は、1時間5〜30元くらいです) このへんをつめておかないといけないですね! さあ、大家が来ました! 「アーン、イエツーン(野村のこと)、ニーハオ、ニーハオ♪」 すごい笑顔です。 この笑顔がクセモノなんですよね。 おっと、さっそく掃除のおばちゃん2人を引き連れて来ています。 おばちゃんたちに掃除の指示を出し、私と大家は、清算の話に。 大家、メーターをチェックしつつ、 「ガスと電気は、3月分も、支払い済みでしょ? それならOK。 3月分の明細の数字は、これだから、 今の数字から差し引くと‥‥‥ (計算機で計算) あと、これだけ分、私にちょうだいね」 これは、納得。 確かに私が使ったぶん。 「水道も払ってあるのね。 じゃ、メーターは‥‥‥ あっ!これは‥‥チャーブドゥね! 水道代はいらないわ」 『いらない』??? 『チャーブドゥォ』??? この言葉がひっかかりました。 『チャーブドゥォ』というのは、『大体』とか、 『ほとんど同じ』という意味で、よく中国人が使うんです。 ただ、私の感覚ですが、この言葉、 ゴマかそうとしているときに、よく聞く言葉なんです。 私もメーターをチェックしてみました。 ‥‥的中(笑)。 自己申告で私が申告しておいたメーターの数字が 間違っていました。 つまり、私が、お金を払いすぎていたんです。 その払いすぎていた分を返すのが、普通ですよね。 はぁー、やっぱりこの大家って‥‥。 私 「あのさ、チャーブドゥォじゃなくて、 この分のお金返してよ」 大家「あ、そうね」 ホンマこいつ、サラッと流しやがって(怒、というより笑)。 やっぱりこの大家、信用できません。 そして次。 大家がだんだん攻めて来ます。 大家「あなた、有線テレビの料金って、払ってる?」 私 「有線なんて、うちは無いよ。 テレビも見ないし」 大家「中国は、みんなあるのよ。契約書にもあるわよ。 ほら、ここに書いてあるでしょ。 じゃあ、1年分、私にちょうだいね」 私 「請求書がないと、ヤダ」 大家「無いのよ、請求書は!」 すぐに知り合いに連絡。 すると、中国って、みんな有線テレビで、 半年ごとくらいに料金を払うんだ、とのこと。 私、知りませんでした(笑)。 そして、テレビの件で、勢いに乗った大家は、 さらに攻勢をかけてきます。 大家「あなたの契約は1年だから、本当は4月14日までなの。 ほら、契約書にもあるでしょ。この中国語読める? だから、違約金として‥‥」 ついに、この話では、私もキレてしまいました(笑)。 この話、もうすでに話し合いが終わっていたことだったんです。 私 「ちょっと待てよっ!! この前の電話で、新しい住人が入ったら、 3月で出ていいって、言ってたやろ? そんで、新しい人も見に来たやんけ!! だから、こっちは引越ししたんやぞっ!!」 大家も、私が怒り出すとは思っていなかったようで、 目を円くしてビックリ(笑)。 でも、敵も簡単には退きません。 大家「でも、その新しい人は、『部屋が汚いから』って、 決めなかったのよ!! あなたの部屋が汚いから悪いのよっ!!」 えっ?そうなの?(ショック) と、一瞬思いましたが、 私 「そんなら、なんでこっちに電話しなかったん? あんたが『出て行っていい』って行ったから、 引越ししたんやで。 新しい人が決めなかったことなんて、知らんよ。 もう引越ししてしまってるんやから! 違約金とか、そんな金、払うんやったら、 4月14日まで住むわっ!!」 ‥‥‥30分ほど、ゴタゴタ‥‥ ふう〜、疲れました(笑)。 こんな感じのやりとりで、結果、 光熱費3月分 30元 有線テレビ費 150元 電話代2,3月分 350元(多すぎたら返してもらう) 掃除代 300元 −−−−−−−−−− 合計 830元 最終的には、800元の支払にしていただきました! まあ、『チャーブドゥォ返し』ということで(笑)。 最後は、大家と一応、和解。 「あなたの部屋が汚かったから、 と言ったのは、悪かったわ。 ブーハオイースー(ごめんなさいね)。 じゃあ、青浦でも、がんばってね!」 よい大家だったのか、悪い大家だったのか‥‥う〜ん? まあ、最初に住んだ部屋の、 最初の大家ですからね。 よい経験になりました。 次に住むところでは、経験を生かして、 うまくやらねば!! のむてつ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 野村哲哉 サイト『ちょろいもんだぜ、中国生活。』 メルマガ&楽天日記『失敗?成功?教師辞め、中国で経営者に』 http://w269.o.fiw-web.net/ http://plaza.rakuten.co.jp/nomutetsu/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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