2006.11.05
「エーッ!?なんで、もっと早く教えてくれなかったんですか!!」
まずは、下記をご覧下さい・・・
・コーヒーは飲みたいけど、上海ではおいしいコーヒーが見つからない
・上海はどこのお店に行っても、うまいコーヒーがない
・インスタントコーヒーよりも、もう少しだけおいしいコーヒーが飲みたい
・コーヒーメーカーでも、おいしいコーヒーを飲んでみたい
日本では当たり前のコーヒーも、上海ではなかなか手に入りにくいですよね。
上海に来られた多くの日本人の方が、予想以上にひどい上海のコーヒーに苦労
されています。
こちらを読まれているあなたも、そんな中の1人なのではないでしょうか?
●『コーヒーは腐る』ということを、知っていますか?
私達の業界では、コーヒーはよく生鮮食品に例えられます。
コーヒーも食品(それも添加物も保存料も入っていない)の為、『光』『温度』
『酸素』により、徐々に劣化していき味は必ず悪くなっていくのです。
スーパーの棚などに並べられたコーヒーを、一度思い出してみてください。
キレイに陳列されている袋詰め(缶詰め)のコーヒーがありますよね?
これを見て、どう思います?
ここには一般の方は知らない、気付かない、致命的なことが隠されているの
です。
コーヒーは、焙煎後(茶色の豆になった状態)から、劣化のスピードが急に早く
なります。
焙煎前の生豆であれば、1〜3年は大丈夫とも言われますが、、焙煎した後は
そんなに長い間おいしさを保つことはできないんです。
ただ焼いているだけのような技術のない焙煎をしてしまえば、1ヶ月で香りが
なくなってしまう豆もあるぐらいです。
スーパーなどに並べられている袋詰め(缶詰め)のコーヒー達は、袋詰め
(缶詰め)にされるまでに、すでに長い時間放置(豆が含んでいるガスを
抜く為)されています。(スーパーなどでは、流通上の問題として、どうし
ても時間的ロスがかかり、鮮度が失われてしまうのも仕方がない。)
お店に納品され、それから棚に陳列され、私たちがその珈琲豆を手に取る
までに、大体どのくらいの時間がかかると思いますか?
調べたところでは、大体1ヵ月程はかかると言われているんですよ。
1ヵ月ですよ、1ヵ月!
今ほど自家焙煎珈琲店が多くなったこの時世では、そんなコーヒーを販売して
いる方がおかしいという意見もあるかとは思いますが、ひと昔前の自家焙煎
珈琲店がまだまだ少なく、大手の焙煎工場しかなかった時代からすれば、
このようなことはごくごく当たり前のことです。
もっとダメなところを言うとですね、、
お店に並べられた袋詰めのコーヒー達は、営業中はライトに照らされ、売れ
残ったモノはずっとそのまま放置されるんです。
今のような自家焙煎珈琲店が増えたときに、果たしてこのようなスーパーの
コーヒーが必要かどうか??
このようなことを知ったあなたなら、どのように感じるでしょうか?
少なくとも業界では生鮮食品に例えられるようなコーヒーを、このように
扱うでしょうか?
お店側がコーヒーについての基本的知識を持っていないということダメな
ところではありますが、おいしいコーヒーを求めるなら、自分自身もう少し
コーヒーのことを勉強しなければいけません。
どんなにすごい袋や缶を使おうとも、コーヒーは日々劣化していきます。
保存というのは、あくまでも昔の流通面から考えだされたものであり、
この時代のおいしさを追求したものではありません。
保存はあくまでも保存であり、おいしさを一定に保つことはできないのです。
「コーヒーを飲んで気分が悪くなった」
「コーヒーはなんだか酸っぱい」
「コーヒーを飲んだ後は、胃がもたれる」
このようなことを言われる方の多くが、焙煎してから長い時間が経過して
しまった、劣化し酸化したコーヒーを飲んでいます。
劣化し酸化するということは、腐ることと同義です。
腐ったものを飲んでいるのであれば、このように気分が悪くなったり、
胃がもたれたりするのは当たり前で、これはコーヒーだけに限ったことでは
ありませんよね?
アルトノイラントコーヒー 野村浩哉
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2004年4月 アルトノイラントコーヒー設立。現在は、珈琲教室や
さまざまなパーティー・イベントでのコーヒー提供、店舗へのアドバイザー
なども務める中、時間のある限り自らが電動自転車にまたがりコーヒーを
宅配している。
■ 北外灘店:上海市虹口区 北外灘呉淞路30号<<上海大厦裏>>
Tel: 021-6393-0053(珈琲豆配達可)
・http://plaza.rakuten.co.jp/hicafe/
・http://www.alt-coffee.com/
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