中国のB2C企業は、2012年には大規模に崩壊する?
「中国市場進出/販売実践会」 バックナンバー 2010年7月26日2010年は、国内のEC企業は資金調達や合併、物流システ ムの構築など様々な変革の年になりそうです。
「投資バブルが終わり、物流配送能力のギャップが広が ると、今後3年以内に現在の大手B2C企業が倒産すると きが来るだろう」。中国最大の小型家電EC京東商城の 劉強東CEOは、先日上海に設立したアジア最大級の物流 センタ-の計画以外に、食品分野への進出、来年IPOを 目指すというような話をしました。彼は、現在中国のEC 事業の急成長にもかかわらず、バブルはますます拡大して おり、準大手のサイトは生き残れないだろうと話していま す。
京東商城
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VCは現在EC企業への投資に非常に積極的で、20社の B2C企業が投資について話し合いを進めている。昨年の 売上が700万元(1億円)ですら投資機会に事欠かない。 確かにEC業界は現在勃興期にあるが大半のサイトはコア となる競争力が無い。先日、京東が買収した、韓国のSKテ レコム系の千尋網は1年で8500万元(10億円)も使ってし まったとの事。だいたい3年位で終わるので、2012年には 多くのサイトが死んでしまうだろう。
総合型B2Cのサイトは生き残る道の一つではあるが、 海外を見ても総合型B2Cサイトは多くは残らない。タオ バオの中でも何でも商品は売られており、なぜB2Cのサ イトで購入するのか。アマゾンもこの2年間の成長率は大き く減少している。
昨年、京東は、今後のECにおいて物流が鍵になるとし て自社物流センタ-の構築を始めました。上海に構築中の 物流センタ-は、北京オリンピックの鳥の巣会場の8倍に もなり、一日5万件の出荷に対応できるそうです。それで も全国の40%以上のオ-ダ-に対応できるというレベルらし いですね。そして、北京、広州、成都にそれぞれ10万M2 以上の物流センタ-を構築していき、武漢にも既に1つあ るとの事。
まぁ、今の宅急便屋を使う限り、顧客がネットでの買い物 に嫌気がさして流失するからなんですね。今年に入ってか ら大手のEC企業は軒並み自社物流体制の構築を進めてい ます。
一方、自社物流体制の構築に当たって残すと計算をして みると、1つの都市に物流センタ-を作るには一日10万の オーダーが必要となる。但しオ-ダ-があるならば、外部 委託するよりコストは安くなると見込んでいます。現在、 京東の外注物流コストは物流コストの1/3を占めていますが 今年中に15%まで削減できる見込みとの事。
京東は今年の売上が100億元を越えることを見込んでおり、 来年以降も毎年倍倍ゲ-ムで売上を増やしていく計画です。 一方、システムや物流配送など様々な面で急成長による軋 みが生じており、ブレ-キもかけながら成長を目指してい くとの事。その為、今年は広告予算も減らしたそうです。
来年計画するIPOは、香港かナスダックを考えている そうですが、これも中国国内市場で公開するよりも有利だ からとのことです。
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『中国市場進出/販売実践会』
タオバオでの中国販売で日本人経営店唯一とも言える、
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誇る内田信が、中国市場に進出し販売する上での注意点
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カテゴリー:中国市場進出/販売実践会